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好兵衛さん
平均点: 6.20点 書評数: 99件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.14 7点 鳴風荘事件- 綾辻行人 2019/10/24 21:06
個人的には、前作より好みです。かなり楽しめました。

このシリーズは解決までのヒント提供がとても丁寧で
推理するまでの土台のそろえ方、どこを推理すればいいかが
分かりやすいです。考えどころが。
探偵がかなり丁寧に提供してくれています。

一番大きな謎(事件)のトリックというか考え方が好きで。
方向性が、本格なんだけど少し斜めを行っていて
綾辻さんらしくちょっとひねくれているなぁ と思いました。
↑ほめ言葉です。
このシリーズ読みやすいし、本格色強いので続編書いてくれないかな・・・

No.13 6点 殺人方程式- 綾辻行人 2019/10/24 20:40
楽しめました。
大分こてこてと言うか、本格といったイメージ。
(館シリーズとは、またイメージが違って斬新!)

続編もそうなんですが、解決までのヒント提供が
自分的に、とってもフェア。
ギリギリのところまで提供してくれていて、丁寧
解決までにふわっとしているところがない、
とんでもミステリみたいな、想像できないようなものではありません。

贅沢を言えば、本格度が高いので挑戦状
あとは、図や挿絵を入れてくれるととてもありがたかったです。
絵を描きながら考えたのですが…ちょっと条件を把握しづらかったです。

No.12 6点 奇面館の殺人- 綾辻行人 2012/06/12 17:19
館シリーズも、後一作ですか。淋しいなぁ。

今回の奇面館、引きは抜群。
シュチュレーションというか、設定。
いかにも綾辻さんっぽいというか。

いろんなところに、いろんな謎が盛り込んで
ありそうなワクワクさせる引き。

ただ、館シリーズっぽさは
暗黒館で思いっきり盛り込んだせいか
今回は軽めな感じがしますね。

大きな仕掛けは、流石!面白いと思いますが、
もう少し違う感じで使えなかったかな?
少々、小出し感があります。

事件の少なさと、犯人特定が
相当読み込まないと、
流してしまうというところ
が少しマイナス。

全体的に地味ですが、
館物、本格好きな人向けで。
暗黒館と比べて読むとバランスがよく
シリーズとして面白いのではないでしょうか?

No.11 6点 暗黒館の殺人- 綾辻行人 2011/11/15 02:42
長くて、なかなか手が出せなかった作品。

甘い、綾辻氏にしては
トリックが甘すぎる。
文庫本で厚本4冊もあるのに。
最初のほうで、ほとんどのオチがわかってしまう。
綾辻氏の館シリーズをここまで読んでいる人達だったら
想像するようなトリックばかり。

まだ、大どんでん返しがあるんだろう?
あるんだろ?
と思いつつもなかった、作品。

オチの書き方文体が、十角館の殺人と同じように
次のページに一文なのが余計に淋しかった。

ただ、お話がとてもよくて、後をひく味だった。
綾辻氏が大好きなものをすべて盛り込んだ、
というのがよくわかる。
館シリーズのおどろおどろしさ、としてみたら
満点ですね。
人、書けてないかな?面白かったけどなぁ?

No.10 5点 Another- 綾辻行人 2011/06/09 04:24
厚っつ!!と思いましたが。
とても読みやすくスラスラよめました。
おや?綾辻氏にしては読みやすい?という不安を感じつつ。
読んだ後は、

綾辻氏ここにきて、これだけ?

というような空腹感がありました。
ホラーを絡めて、展開的にもハラハラするところはあるのですが
ミステリというより、ミステリーでした。

===ここからネタバレ====
綾辻氏を何冊か読んでいると、一番の謎部分は分かってしまいます。
一番の謎にしては、斬新さも、
驚きもあまりありません。
ホラーと絡めているので犯人にいたる論理もありません。
なので、ミステリとしては一番の謎一点ばりの作品に見えてしまうので、この評価です。
綾辻氏なので、期待した分、すこし厳しめ。

No.9 5点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2011/04/23 23:52
館シリーズのように派手さはないのですが
しっかりした作品だと思います。

殺人がおこるまでは少し読むのが苦しいところもあります。
しっかりよめば、解けるトリックが魅力的です。
難易度がちょうどよい感じですかね。

名前の啓示など面白いです。
名前を書き連ねた問題はものすごく考えてしまったのですが
そのわりにはその答えはあっさり、
謎の確信をつくこともなく
そこががっかり。めっちゃ紙に書いたのに。



:::::::::ネタバレふくみます::::::::::









犯人が探偵役というのはいいんですが、
+犯人が複数いる。(事件は独立している)
というのは気に入りません
挑戦状を二つ、つけていただきたい。

No.8 6点 黒猫館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:44
結構地味ですが自分的には楽しめた作品。

記憶喪失物&書記物ということで
謎が沢山あります。
それゆえにサスペンス色は薄いですし
謎も分散されてしまっているところが否めません。

ですが、こういう密室の方向は
一風変わっているというか綾辻氏らしくて好きですね。
でつくした、密室のなかでも
こういう楽しみ方もあるんだよと
いうところを評価したいです。

一番のトリックはちょっと難易度が高い気もします。

No.7 6点 迷路館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:30
時計館、十角館とくらべあまり好きではない作品。

いろいろな謎、シュチュレーションを盛り込んで
意欲はとても感じます。
おどろかせようという意欲がありますね。

ですが、ギリギリアンフェアの領域です。
そして、犯人の可能性が唯一無二じゃないですよね。
そこが気に入りません。
あの人にもできたという可能性があるっていうのが・・・。

ボリュームアップの
真相後づけのかんがあります。
じつは・・・とか言われてもなあ。
そうかい、でもさっきのでいいじゃないか
という疑問が出てきてしまいます。

ほら、わからなかったでしょといわれているようで
後味がわるかったです。




:::::ここからネタバレ気味です。::::::::







犯人の特定が血液一点張りってのも信憑性にかけるかな。

No.6 9点 時計館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:20
十角館と同じ点数ですが、
個人的にはこちらの方が好きです。

作者もギリギリのところまで勝負していますね。
トリックがすばらしいです。

さぁどうやったか当ててみろ!!という気迫がみなぎってます
そして、分かりそうで分からない。
アンフェアに見えてしっかりとフェア。
このさじ加減がとても上手いです。
よく見るとヒントがそこら中に。

そして、丁寧な表と地図記載は本当に親切ですね。
本格としてもしっかりとしているのに、
トリックも凄い 
両面性のある作品です。(綾辻氏に多いですね)
少し長いですが、そのつらさは最後にぶっ飛びます。

No.5 4点 人形館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:14
やめてくれよ、やめてくれよと思って読んで
やっぱり・・・な作品です。

綾辻氏だからそれはないでしょう、
きっとなにか他のトリックが
と思い最後まで読みました。

綾辻氏らしかったのは島田潔の使い方でしょうか。
あそこは面白かった。
ただ、あそこしか面白くなかった。

No.4 7点 水車館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:09
秀作、渋い作品という感じです。
前回が凄いからか、比べてしまってはいけませんが。

本格とおどろおどろした雰囲気は素敵です。
ですが、ちょいと分かりやすい。
たぶん沢山ミステリを読んでいる方だったら
すぐにピンと来てしまうのではないのでしょうか。

ただし、
綾辻氏も、本格にチャレンジした。
犯人はめぼしがつくと思うが
探偵と同じように当てられるだろうか
的なことを言っているように。

犯人のめぼしはつくのですが。
この犯人が、犯人たる証拠を探偵と一緒に。
突き詰めるロジカルが、渋いと感じました。

「あぁーこれが、犯人だと思ってたわ」
じゃ、駄目なのです。ロジックやパズルは。
思ってた・・・じゃ駄目なのです。

私も、最初の得点は低めだったのですが。
それに、気づいたので。点数を変えさせていただきました。

No.3 9点 十角館の殺人- 綾辻行人 2011/04/23 23:03
幅広い人に読んでもらえる上質な本格だと思います。

クローズドサークル物が出尽くした中での
そうとうな意欲作。
驚かせてやろうという気持ちが伝わってきます。

少し前までは論理面でアンチだったのですが、
読み返してみると自分の読み落としだったことが分かり。
論理面でも穴がないのに、トリックも奇抜で
秀逸な作品だと思います。
トリックだけでなく、その両方の面で評価したい作品です。

他のミステリを読めば読むほどこの作品の凄さがわかります。
ですが、個人的には時計館の方が好みです。

No.2 7点 フリークス- 綾辻行人 2011/04/23 22:50
綾辻氏の短編集は面白い気がします。
はずした館シリーズよりも全然おもしろい。

精神病院物ということで、ホラー&幻想系
ちょっと中井英夫氏風味かな
本当なのかな?精神なのかな?なにが本当なのかな?
てきな謎が楽しめると思います。

ですが、流石綾辻氏しっかりと
筋の通ったものが多いです。ちゃんと謎が解けます。
でも、最初の話しは、ちょっとその点では「?」です。

個人的には最後の本格よりの話が好きです。

No.1 7点 どんどん橋、落ちた- 綾辻行人 2011/04/23 22:37
短編集としては異常に面白いと思う作品。

推理小説の短編集となるとどうしても長編の迫力や
内容の濃さには勝てず。
ちいさいトリックを小出しにしている作品が多いが
この短編集はとても面白かった。

推理小説のさまざまな形をやさしく要点をまとめて
解説してくれていると思う。
コレが謎です、さあ答えろ という形が分かりやすい。
特に伊薗家の綾辻氏自身と先生との会話は面白い

私は人間模写や動機などに重点を置かずに
トリックや論理などに重点を置くので

この手の短編集はとてもたのしい。
挑戦状もついており、
綾辻氏自身の説明(感想?)もついてとても面白い。

ミステリの核、謎解きに重点を置いた作品。
こういう形もアリよ、という意味で
読んでおくことをお勧めします。

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好兵衛さん
ひとこと
*ミステリの祭典に登録してから。
 大分、時間がたちました・・・

 読む推理小説の数を増やすうちに

 ミステリの評価のしずらや、
 「点」をつけるという行為の難しさに
 頭を抱えており...
好きな作家
綾辻行人 有栖川有栖 エラリークイーン アガサクリスティ
採点傾向
平均点: 6.20点   採点数: 99件
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