皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
好兵衛さん |
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平均点: 6.20点 | 書評数: 99件 |
No.10 | 6点 | スタイルズ荘の怪事件- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 17:19 |
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犯人は多分分からない。でも、このトリックは好きだ。
という作品です。 これが第一作目、流石の女王ですね。 だましてやろうだましてやろう、 という意欲が伝わってきます。 クリスティーの斬新ないいところが出た 作品ではないでしょうか。 ですが、細かいところをつっこむと犯人は分からないよこれ。 となってしまうところが残念。 あと、犯人に対して嫌いなタブーがひとつ。 ですが、ミスディレクションの使い方は上手ですね。 読後感はいいです。「?」がちゃんと用意されています。 上手くだまされたような気になれます。 |
No.9 | 5点 | 動く指- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 17:10 |
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そんなにイメージがない作品。
悪くもないし、そんなによくもないといった感じ。 いやがらせの手紙の発想は面白いし。 それで村がごちゃごちゃするかんじも面白い。 しかし、それらが面白いということは殺人事件のおもしろさは むしろ低くなっている。 ミステリというか、サスペンスに近い感じもする。 その模写や雰囲気は ある意味、クリスティー色が強い作品といえる。 だが、トリック、ロジック斬新でめぼしいものは、あまりない。 |
No.8 | 5点 | ナイルに死す- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:51 |
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クリスティーにしては長い作品。
自分は人物模写やロマンや物語に あまり評価をおかないのですが、 それでも人物の設定が面白かったです。 クリスティー特有の皮肉っぽさたっぷり。 なので、あまり長さを感じず、さくさく読めましたが 肝心の殺人トリックはこれといって驚きを感じませんでした。 犯人はある行動から、とても分かりやすいですし。 犯人に対して、 自分の嫌いなタブーな部分が一つ入っておりました。 映画っぽい部分で楽しめる作品だなぁと思いました。 |
No.7 | 5点 | 三幕の殺人- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:41 |
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賛否両論わかれる作品だと思います
(アクロイドほどではないが) 三幕の殺人の1番の見所&問題どころが いいという人と、こりゃ駄目だ。 という人に分かれると思います。 自分はミステリを読むにつけて、 「その部分」をあまり気にしないので面白いと思いました。 だが、とっても時間をかけて考えてしまったので じっくりミステリを考える人には肩透かしをくらった感も いなめないかな。とも思います。 「その部分」は気にしないけれど、 ミステリならではの「論理」というものは自分は気にします。 そこのさじ加減がクリスティーは上手いのだけれども。 それについてのポアロの感想がまた笑ってしまった。 |
No.6 | 6点 | 予告殺人- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:31 |
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予告殺人、新聞に殺人が予告されて、
ぞくぞくとその家に集まってくる村人達。 といった引きが面白い作品です。 第一の殺人の状況が面白く、最初の方はとても楽しめました。 弱点は、犯人の予想がしやすい。やはりここだと思います。 ぎりぎり分からない、の難易度の設定は難しいと思いますが。 ロジック面からではなく、雰囲気(構成)から犯人のめぼしが ついてしまう。というのは、よくないかな?と思います。 そこから、 めぼしをつけてしまうと後半が長く感じてしまいます。 ミスマープル物だからでしょうか。 これは、マープルじゃなくてもピンと来てしまいます。 |
No.5 | 5点 | ねじれた家- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:22 |
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普通のミステリを読んだ。といった感じ。
どうしても、あっちの方を思い浮かべてしまう。 (某作品) ねじれた家というタイトルは、もろクリスティーらしく 期待も大きかった分残念。 トリックやロジックもあまり・・・印象に残らなかったかな。 どちらかが、もっと突き詰めてあるか、斬新だったら 名作になっていたかもしれないが。 某作品の方がどちらの部分も上質だと自分は思うので。 どうしても比べてしまう。 もっと変えようがあったろうに。何であそこを似せたんだ? |
No.4 | 4点 | ゼロ時間へ- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:18 |
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あまり好きではない作品。
全体的に驚けるところがあまりないし。 ミステリというより物語主体な感じもいただけない。 肝心のゼロ時間へ、といった問題も あまり関心がないし え?それだけといった感じもした。 犯人もこの人じゃなくてもできたのではないか? と疑ってしまうような、穴が沢山あるようにも思う。 それを埋める驚きのトリックも・・・残念ながらない。 誰と誰が恋愛してもいいんだが、 もう少し謎をつきつめてほしかった。 |
No.3 | 9点 | オリエント急行の殺人- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 16:04 |
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あぁー!簡単なのに何故気付かなかったんだ!?
といってしまうようなミステリです。 (そんなギリギリまで難易度を調整できているミステリは 上質なミステリだと自分は思います。) 斬新さは同作者のアクロイドにも負けない、と思います。 ヒントの提示も十分。 動機や人間模写はあまり気にしない方なのですが、 自分には気にならないレベルでした。 トリックに関して言えば、これは駄目、なのではなく。 これを上手く調理している点を評価します。 このトリックを状況、複線でまとめ上げる力です。 始めにやってなかったら、 こんなに好評価ではないかもしれませんが。 どうやってトリックをみせるか。これが大事だと思います。 アガサ特有の論理の穴もあまりない傑作だと思います。 あと、読後感がとてもいいです。当時の人は驚いただろうなぁ |
No.2 | 9点 | アクロイド殺し- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 15:52 |
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ミステリを読み始めたときに読んでおいてよかった。
と思える作品。(なので満点+1点です) クリスティーの作品は斬新で驚かせてくれる物が多い。 当時はミステリを読んでいる人、あまり読んでいない人 どちらも楽しめる作品だったと思う。 本を読んでいて、こんなに驚いたことはあまりない。 「?」の使い方が本当に上手いですね。 驚き、トリックに関してはクリスティーはパイオニアだと思う 代表作は沢山の子供達に引継がれて、 今だに亜種を生み続けている。 そのくらい、影響力のある作品。賛否両論ですが 自分はこういった形、大好きです。 あと、早めに読んでおいた方がいいです。 |
No.1 | 10点 | そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー | 2011/04/23 15:46 |
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ミステリを読み始めたときに手にとって
衝撃を受けた作品。 孤島、見立て、サスペンス、トリック どの面から見ても自分の中では最高点です。 ただ、エラリーみたいな、論理性は無いです・・・ このシュチュレーションを作り上げたってこと だけでも10点を差し上げたい。 ミステリの大事なところをすべて抑えているといった感じ。 細かいところより、ミステリってこうだろ!? とつきつけられた感じでしょうか。 ゾクゾク、ハラハラしつつも 最後には「?」の一言を忘れない。 斬新が特徴のクリスティーの最高傑作 だと、自分は思ってます。クリスティーはこういうのが多いね。 最初に読んだので、思い入れが深いのだと思います。 |