皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
ムラさん |
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平均点: 4.28点 | 書評数: 296件 |
No.7 | 6点 | クロスファイア- 宮部みゆき | 2014/05/20 18:44 |
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超能力でミステリってどんな感じなのかなぁって読んでいくと、なるほど宮部みゆきらしいキャラが生きている社会を掘り下げるような作品になっている。
鳩笛に引き続き銃の弾丸になった超能力者の青木が苦悩する様を描かれている。 とんとんと描写が進んで面白かったけどあえて言うなら最後のシーンをもうちょっと伸ばして見たかった。これは宮部みゆき作品でだいたい言ってるような気がする。最後に行きつくまでの道のりが濃いからどうも最後があっさりめに感じてしまう。 |
No.6 | 4点 | 鳩笛草- 宮部みゆき | 2013/11/11 17:37 |
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クロスファイヤを読む前の知識として読んでおこうかと思ったが、予想以上に引き込まれた。
超能力者として生きる苦悩が描かれていて面白い。それでいて、SFファンタジー的な感じではなく、普通の人間の生活のようにも書かれているのがなお。 表題の鳩笛草が一番良かったかな。短編だけど濃さは長編並みだった。 |
No.5 | 2点 | R.P.G.- 宮部みゆき | 2012/05/03 14:31 |
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社会派としても読むところがないし、推理小説としてもお粗末な感じ。
特に面白いところなかったかなぁ。残念。 というかまぁミステリ小説の三人称に嘘は駄目だよね。 |
No.4 | 8点 | 模倣犯- 宮部みゆき | 2012/05/01 22:51 |
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「被害者」「加害者」「それにかかわる人々」と一つの犯罪社会の背景が詰まっている本だった。
個人的にはなかなか贅沢な本。人物の描写にかける時間がハンパない所為で心に来る重みもけっこう大きい。 なによりも大体のキャラが魅力的だった。それぞれのキャラが主人公として輝いてる。 そして、4巻と2、3巻が逆に書かれてたら読者視点の自分も由美子に敵意を向ける側だったんだなぁと感じる(それにしても人変わりすぎた気もしないではないが) 唯一残念なのがピースのラストがあっけらかんとしすぎてること。ここまで書くならヒロミに一冊使ったように、ピースにも一冊使って欲しかった。それが本当に残念。 あれだけ気丈だったおじいさんの本音はよかったんだけど。 |
No.3 | 7点 | 理由- 宮部みゆき | 2012/04/19 21:25 |
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取材という形で物語が進んでいるのもあいまって、まるで本当の事件を扱っているかのようなリアルさがよかった。
事件自体は特に謎のある感じじゃないけど、その背景を探っていく道筋が面白い。 占有という普段みない題材を軸になっていたから興味も沸いたし、それに巻き込まれる人たちのドラマとかよく書き込んだなぁと思う。 ミステリとしては謎が無いのが残念だけど、フーダユニットを掘り下げてく内容と見れば満足。途中までの展開はまったく読めなかったし。 ただオチが微妙。メッセージ性として読むなら「こんな奴が溢れてたまるか」と思うだけだし。 |
No.2 | 3点 | 火車- 宮部みゆき | 2011/07/15 21:23 |
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ちょっと長かったかなぁ。
面白くなかったわけじゃなく、全体的に上手いとは思うんだけど、やっぱり設定とかが物足りなかった。 作品の出来云々の評価というよりは、自分の好みになる。 最後の締めもやっぱり好みだと思うけど、自分はちょっとダメでしたね。逆に印象が薄くなってしまった。ドキドキ感の演出は凄かったけど、 |
No.1 | 5点 | 我らが隣人の犯罪- 宮部みゆき | 2011/02/01 18:46 |
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全体的に綺麗で上手くまとまった短編集。
「気分は自殺志願」もよかったけど「サボテンの花」は特にいい話しで面白かった。 ところどころにある比喩表現も見ていてクスリと来てしまう。とくに教頭のは。 良質な日常ミステリー(とは言わないのだろうかこれは、一作だけ殺人事件があるし)で楽しめた。 |