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kanamoriさん
平均点: 5.88点 書評数: 2474件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.634 7点 猫の舌に釘をうて- 都筑道夫 2010/07/03 20:38
著者のミステリとしては第2作。
主人公・淡路瑛一(=作者がミステリ作家としてデビュー前に使っていたペンネーム)が、探偵=犯人=被害者の一人三役となる構成の妙が有名な作品で、本自体にも仕掛けがある前衛的ミステリ。
物語そのものは平凡ですが、発表年次を考えると、この先駆的アイデアはすばらしい。

No.633 6点 やぶにらみの時計- 都筑道夫 2010/07/03 20:38
著者が初めて書いた長編ミステリ。
泥酔して目覚めると周りから別人扱いされる主人公の自分探し、という設定自体はありふれていますが、全篇にわたって主人公の行動を二人称の「きみ」で押し通す語り口が洒落ている。
結末にサプライズを用意している訳でもなく、あくまでも軽妙なプロットを楽しむタイプのミステリ。

No.632 6点 福家警部補の再訪- 大倉崇裕 2010/07/03 16:41
女性警部補・福家シリーズの連作倒叙ミステリ第2弾。
探偵役の多彩な趣味は前作からのお約束で、犯人たちのバラエテイに富んだ人物造形も面白い。
なかでは、「マックス号事件」が一番印象に残りました。

No.631 3点 オチケン、ピンチ!!- 大倉崇裕 2010/07/03 16:33
大学のオチケン3人組の連作ミステリ第2弾。
前作同様に、日常の謎、ユーモア青春もの、落語ネタが合わさったユルイ作品集。
「粗忽者のアリバイ」は、愛川晶の落語ミステリに影響を受けたような作品。

No.630 5点 生還- 大倉崇裕 2010/07/03 16:26
山岳ミステリの連作短編集。
山岳事故の救難隊員を主人公にしていますが、大自然の猛威との対峙などの山岳小説のテイストは「聖域」と比べると薄め。
ミステリとして手堅くまとめたという感じでした。

No.629 6点 聖域- 大倉崇裕 2010/07/03 16:10
山岳ミステリは多々出版されているので、遭難死の謎を追求するプロットに新味がないなあと思いながら読んでいましたが、終盤キッチリ本格ミステリしていて、なかなか巧くまとめているように思いました。

No.628 3点 警官倶楽部- 大倉崇裕 2010/07/03 16:01
「無法地帯」と同系統のオタク・コレクターたちのドタバタ騒動記。
警官マニアの生態に興味が湧かなかった。

No.627 3点 オチケン!- 大倉崇裕 2010/07/03 16:00
大学の消滅寸前の落語研究会を背景にした連作ミステリ。
一応、日常の謎に属するが、ユーモア青春もの、落語ものとしても中身が希薄でした。

No.626 6点 福家警部補の挨拶- 大倉崇裕 2010/07/03 16:00
女性警部補・福家を探偵役にした倒叙形式の連作短編集。
刑事コロンボのプロットを忠実に継承した正統派の倒叙ミステリで、作品に出来不出来がありますが、「オッカムの剃刃」はなかなかの傑作。
コロンボや古畑任三郎に比べて、探偵役に強烈な個性がないのが残念。

No.625 5点 丑三つ時から夜明けまで- 大倉崇裕 2010/07/03 16:00
幽霊の犯罪を担当する静岡県警捜査五課の「私」を主人公にした連作ミステリ。
ほとんどの作品で密室殺人などの不可能犯罪を扱っていますが、壁をすり抜ける幽霊の存在を前提とすれば、どのようなミステリ趣向が考えられるかをテーマとしたものと思われます。
しかし、設定を充分活かしきったとは言えないですね。

No.624 6点 やさしい死神- 大倉崇裕 2010/07/02 23:07
落語界を舞台にした連作ミステリ、シリーズ第3弾。
やはり、探偵役の牧編集長&間宮緑にいまいち個性がないのは変わりませんが、戸板康二の歌舞伎シリーズを落語界に置き換えたような、日常の謎の設定が読み心地いい。

No.623 2点 無法地帯 幻の?を捜せ!- 大倉崇裕 2010/07/02 22:57
怪獣のプラモデルの争奪戦を描いたドタバタ劇。
作者の趣味を前面に押し出した内容で、全く興味がない身にはどうでもいい作品でした。

No.622 5点 白戸修の事件簿- 大倉崇裕 2010/07/02 22:57
軽犯罪ものの連作ミステリ、シリーズ第1作。
お人好しの大学生主人公が、いずれも中野駅に絡む事件に巻き込まれるという同じパターンで、繰り返しギャグとドタバタ劇が楽しい作品。

No.621 6点 七度狐- 大倉崇裕 2010/07/02 22:57
落語雑誌の牧編集長&新人部員・間宮緑シリーズの長編ミステリ。
先の短編集のテイストとは一転、閉ざされた村を舞台にした連続殺人を描いていて、本格ミステリど真ん中の作品です。
見立てや不可能犯罪など本格好きの趣向がふんだんに盛り込まれていて、パズラーの佳作といえそうです。

No.620 6点 三人目の幽霊- 大倉崇裕 2010/07/02 22:57
落語界を舞台にした連作ミステリ。
落語専門誌の編集長と女性編集部員がホームズ&ワトソンの役割で5つの日常の謎に近い事件を扱っています。
主人公格の二人の個性が弱めですが、表題作の「三人目の幽霊」など結構面白く読めた。
落語界を背景にする必要がないのでは?という作品もあり、これはアイデアが先に浮かんで無理やりシリーズものにした感じでした。

No.619 6点 三人の中の一人- S=A・ステーマン 2010/07/02 21:23
ネタバレ気味ですが、ウェンズ氏が探偵役を務めるシリーズの長編ミステリ。
フランス片田舎の城館を舞台にした連続射殺事件で、頻繁に「ベンスン殺人事件」に触れながら弾道学による犯人の身長を特定する過程が描かれています。そのあたりまでは、真っ当な館ミステリかと思いきや、終盤のウェンズ氏のひと言が意表を突きます。
主な容疑者は3人だから、誰もがタイトルに深い意味はないと思うんじゃあないかと・・・。この作品もクリステイの某作とアイデアがバッテングしていますが、本書の方が3年ほど早く出版されているようです。

No.618 5点 おさがしの本は- 門井慶喜 2010/07/02 05:02
図書館の司書を主人公にした連作ミステリ。
本探しテーマで森谷明子の「れんげ野原」と設定が被るが、本に関しての蘊蓄は、本書のほうがディープですね。
とくに、「林森太郎」の件はちょっと虚をつかれるというか、作者の博識ぶりにあきれました。

No.617 4点 パラドックス実践- 門井慶喜 2010/07/02 05:02
履修科目に論理&雄弁がある特殊な学園を舞台にした連作ミステリ。
教師たちが色々な日常の事件に遭遇する様を描いていますが、感情移入できる登場人物が見当たらない。ミステリとしても中途半端な感じです。

No.616 7点 天才までの距離- 門井慶喜 2010/07/02 05:01
美術探偵・神永美有シリーズの第2短編集。
前作よりミステリ度がパワーアップしている気がします。
美術品の真贋が予想外のアプローチで判明する様は、本格ミステリの<論理のアクロバット>を読まされたのと同じ感覚でした。
脇役で登場する女学生イヴォンヌがいい味出しています。

No.615 6点 人形の部屋- 門井慶喜 2010/07/02 05:01
専業主夫と娘の”つばめ”が織りなすペダントリーに満ちた連作短編集。
強いて言えば”日常の謎”ミステリでしょうが、謎自体はどうでもいい感覚になって、父娘のウンチク会話がなんとも心地よい。

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