皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.87点 | 書評数: 1226件 |
No.23 | 5点 | ライオンの歌が聞こえる- 東川篤哉 | 2015/08/09 22:36 |
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シリーズ第2弾。これまでの作者のシリーズと比べて、キャラ自体の特徴は弱めなのですが、逆に使い勝手は良いのかもしれません。だからなのでしょうか、ちょっと「やっつけ感」が匂わないではありません。③がなかったならば、4点レベルかなぁ…。
①亀とライオン:犯人がわざわざ策を弄した意義がよく判りませんねぇ。私だったら、そんなことはせずに「とても急いでいたようでしたので…」と証言するだけだけれどなぁ。 ②轢き逃げは珈琲の香り:小さな思い付きから即興で作られた作品…って感じ。 ③首吊り死体と南京錠の謎:密室をベースにしながらの反転が実にお見事で、本短編集中のベスト。雰囲気は全然違うものの、個人的には「容疑者Xの献身」を思い起こしましたねぇ。 ④消えたフィアットを捜して:いやいや、いくらなんでも強引すぎますなぁ。 |
No.22 | 5点 | 探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて- 東川篤哉 | 2015/02/01 17:57 |
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東川さん,またまた新キャラを持ってきました。今回の探偵役は,ロリータ服を着こなす,10歳の美少女・有紗(アリサ)。コンビを組むのが,「なんでも屋」を開業する,31歳独身の橘良太。
この設定,人によって好き嫌いはあるでしょうが,個人的にはなかなか使い勝手が良いような気がします。人気子役を配したドラマ化を狙っているのか?(でも,事件が溝ノ口を中心とした南武線沿線限定ってのがネックか?) で,内容としては,正直,これまでの別キャラ短編集に比して小粒。「単に探偵役が変わっただけ?」といった印象もありますが,キャラ自体は悪くないし,有紗の両親も含めてもっと設定を活かせるような気がするので,今後に期待しましょう。 |
No.21 | 6点 | 純喫茶「一服堂」の四季- 東川篤哉 | 2014/12/23 08:50 |
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舞台は鎌倉。探偵役の女性は極度の人見知り…ってあたりで「ビブリア古書店かよ!」と突っ込み,喫茶店そして女性のバリスタが探偵役…ってあたりで「珈琲店タレーランかよ!」と突っ込まざるを得ない舞台設定。そしてこの表紙って!
東川篤哉氏だからこその芸当と言えるのですが,これらすべてを見事に「利用」した“全体構成”がお見事。(評価は相当に割れると思いますが…) ちなみに,内容としてはビブリア&タレーランとは一線を画す,十字架磔死体,首なし死体,バラバラ死体など,思いっきり人が死ぬ本格系統。これまた両作品とは一線を画す,東川流ユーモアも全開。個人的には結構好きなパターンの連作短編でしたね。 |
No.20 | 5点 | 魔法使いと刑事たちの夏- 東川篤哉 | 2014/10/15 22:06 |
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魔法使い「マリィ」シリーズ第2弾。
魔法の使いっぷりとしては,倒叙形式だからこそのギリギリのラインを守っているのですが,魔法使いという設定をミステリの構成に活かしきれているのかと問われれば,かなり疑問。マリィのキャラ自体は結構好きなのですがね。、 内容自体としては,犯人の発覚理由にニヤリとさせられるものが多く,なかなか楽しめました。「魔法使いと妻に捧げる犯罪」の伏線にもニヤリ。大技はないですが,気軽に楽しみたい方にはよろしいのではないでしょうか。 |
No.19 | 5点 | ライオンの棲む街- 東川篤哉 | 2014/01/26 21:16 |
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平塚市に探偵事務所を構える名探偵・生野エルザと助手・川島美伽のコンビが活躍する,新シリーズの短編集。二人は高校時代の友人同士で,10年ぶりに再会を果たした27歳アラサー女子。東川サン,結構思い切った設定にしたなぁ…と思いながら読んでいたのですが,キャラ自体はなかなか魅力的。
ワントリックに特化した短編揃いで,捻りという点では物足りなさを感じますが,サクサク楽しみたい気分だったので,個人的にはむしろ心地よかったですね。 ところで,作者の「探偵モノ」といえば,烏賊川市シリーズでお馴染みの探偵・鵜飼&助手・戸村コンビが王道(現在ドラマ放映中ですし,先輩格なのは間違いない)。さて,作者が今後この両コンビをどう使い分けていくのか,密かに楽しみにしています。 |
No.18 | 5点 | 探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2- 東川篤哉 | 2013/12/12 22:47 |
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鯉ヶ窪学園探偵部副部長・霧ヶ峰涼シリーズの続編。冒頭から,前作「放課後はミステリーとともに」の一部ネタバレが有るので,両作品とも読むつもりなのであれば,読む順番に気をつけるべし。
ミステリ的には小粒揃いで,前作から相当にダウンしていると言わざるを得ません。 でも,霧ケ峰涼のライバル「大金うるる」との掛け合いは結構楽しめたかな。個人的ベストもうるる初登場の「霧ヶ峰涼への挑戦」。フェアではないのだけれども,ネタとしては面白い。 鯉ヶ窪学園探偵部の3馬鹿トリオ(実はこちらが本家)に久しぶりに出会えたことも良かったかな。 |
No.17 | 6点 | 完全犯罪に猫は何匹必要か?- 東川篤哉 | 2013/10/18 22:38 |
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そういえば,この作品だけ未読だったなぁ…と手にした次第です。烏賊川市シリーズの長編です。
厚さの割にはスラスラと読了。とあるトリックは結構分かりやすかったのですが,味噌汁の謎をはじめ,ニヤリとさせられるモノも多く用意されていて,それなりに楽しめました。 最近,作者は新たなシリーズキャラを模索中(と個人的には感じているの)ですが,やはり,烏賊川市シリーズがベストだと思いますね。(初期作品にこのシリーズが多い=初期作品に良作が多いという,単にその理由によるものだとの説もありますが…)作者には,是非,初心(?)に帰っていただきたい。烏賊川市シリーズの新作はいつになることやら…。 |
No.16 | 5点 | 私の嫌いな探偵- 東川篤哉 | 2013/05/16 21:59 |
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烏賊川市シリーズの短編集第2弾。いつもどおり本格としての体裁は堅持しているのですが,内容としては相当に軽めで小粒。正直,全体の出来栄えとしては,第1弾短編集「はやく名探偵になりたい」の方に軍配。
とは言え,個人的にギャグ要素は嫌いではないし(合わない方にはとことん合わないと思いますが・・・),気軽にサクサク読みたい気分の場合には良いかも。 それと,ある短編に登場する,「ゆるキャラ探偵(しかも烏賊がモチーフ!)」が結構ツボにはまりました。次作以降でも是非とも活用いただきたいなぁ…と,どなたか作者又は関係者の方に伝えてください(笑)。 ちなみに,助手の流平クンの出番は少なめ。代わりに(?)朱美サンの出番が増大しています。 |
No.15 | 4点 | 謎解きはディナーのあとで 3- 東川篤哉 | 2013/02/24 22:27 |
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人気シリーズの第三弾。
軽快な本格ミステリとしてのいつもの持ち味は出ているのですが,ちょっと小粒でしたねぇ。また,犯人の行動として理に適っていないと思われる点(「殺人には自転車を~」でのカムフラージュ等)もあったりして,積極的にはオススメできません。 ネタ切れ感についてはkanamoriさんと同意見です。この辺りが潮時のような気がしますね。 |
No.14 | 5点 | 魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?- 東川篤哉 | 2012/12/10 23:35 |
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魔法使いと本格ミステリという突っ込みどころ満載の設定(笑)を,逆に上手く使ってまとめていますねぇ。そこは流石人気作家。
ただし,ネタとしてもギャグとしても小粒だったという印象。(1時間ドラマには,キャラ設定を含めて丁度良い塩梅かもしれません。むしろ狙っているのか?) 個人的には,烏賊川市シリーズか鯉ヶ窪学園シリーズの方が好みかな。 |
No.13 | 7点 | 密室の鍵貸します- 東川篤哉 | 2012/10/31 21:53 |
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今更ながら氏のデビュー長編を読了。その後の烏賊川市シリーズは何作か読んでいますが,キャラの印象が微妙に異なっていたりして,逆に新鮮で楽しめました。
内容としては極めて端正な本格モノ。大仕掛けはないものの,むしろその端正さが好みという同志もいらっしゃるはず。すっとぼけた登場人物やユーモアも効いています。 ノベルス版のカバー折り返しに書かれたという,有栖川氏のコメントが非常に的を得ています。「ストライクゾーンからストライクゾーンに切れ込む鋭いシュートだ。」確かに,その後の活躍も素直に頷けるレベルの第一長編と感じましたね。6.5点の気持ちですが,切り上げてこの点数に。 |
No.12 | 6点 | 中途半端な密室- 東川篤哉 | 2012/04/14 15:10 |
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プロデビュー前の作品を中心とした短編集。ユーモアや文章は,完成途上(?)との印象も受けましたが,内容自体はまずまず楽しめました。
良かったのは,表題作と「南の島の殺人」。前者はロジカルな展開が楽しく,後者は巧妙な仕掛けが楽しい。 「十年の密室・十分の消失」は,興味深い設定ではありますが,「そこまでやるか」感も。ラストの人物像の反転は結構好み。 |
No.11 | 5点 | 謎解きはディナーのあとで 2- 東川篤哉 | 2011/12/27 23:15 |
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作者の大出世作品の続編。前作の大ヒットについては,従前からのファンとして「もっと良作があるよ」とアピールしたくなる面もありますが,まぁ,苦労人ですし,良かったなぁ…と。
で,この作者の魅力は,何と言っても本格とユーモアとの融合。この作品でもその辺りを十分意識していると思うのですが,「本格」部分には,やや強引な点も見受けられました。とは言え,マンネリ化と戦いつつキャラを立て,最低限の本格ルールを守っている点は評価。 どこに主眼を置くかによって採点には相当のバラツキがあると想像しますが,私としてはそれなりに楽しめたので,この点数に。 |
No.10 | 7点 | 放課後はミステリーとともに- 東川篤哉 | 2011/11/24 21:14 |
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鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ…ってことになるのでしょうねぇ。とは言え,探偵部長をはじめとする3馬鹿トリオは登場せず,副部長「霧ヶ峰涼」を主人公とした短編集です。
7年間にわたって書き溜めたらしいですが,確かに,初期の作品ほど出来がよいです。第1話「~の屈辱」は,野球を絡めたのがミソ(ある部分の伏線は欲しかったけれど)。第2話「~の逆襲」は,あの分量での連続反転が見事。短編ミステリとして高水準。他の作品も悪くはないですが,インパクトは落ちます。 ちなみに,ギャグとしても野球ネタをふんだんに使用していますので,真に楽しむには「野球好き」が条件になるかもしれません。ミステリとは違う視点で「読者を選ぶ」かも(笑)。 作者は,大ヒット「謎解きは~シリーズ」や「烏賊川市シリーズ」の短編集も発表していますが,個人的にはこの短編集が最もしっくりきましたね。単に私が野球好きだからかもしれませんが…っていう個人的嗜好も含んでこの点数に。 |
No.9 | 5点 | はやく名探偵になりたい- 東川篤哉 | 2011/10/12 20:03 |
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烏賊川市シリーズでお馴染みの探偵・鵜飼&助手・戸村コンビが織り成す短編集。どの短編も本格の体裁は保持していますが,出来栄えはまちまちでしたねぇ。作品ごとの感想を。
1 藤枝邸の完全なる密室:もう一捻り欲しい印象。 2 時速四十キロの密室:謎は魅力的。 3 七つのビールケースの問題 :微妙な「やっつけ感」が漂う。 4 雀の森の異常な夜:なかなかの正統派。 5 宝石泥棒と母の悲しみ:短く,単純なトリックながらも個人的には好み。佳作。 全体印象としては,烏賊川市コンビは長編の方が活きるような気がしましたね。 |
No.8 | 6点 | 学ばない探偵たちの学園- 東川篤哉 | 2011/09/03 20:49 |
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2つの密室殺人。きっちり本格してます。
個人的に好きなのは2つ目の密室。いかにもこの作者らしい。伏線もニクイ。1つ目の密室は…まぁいいか。 なお,作者のギャグについて,私は大いに支持してます! |
No.7 | 6点 | 謎解きはディナーのあとで- 東川篤哉 | 2011/06/25 21:42 |
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3人のレギュラーメンバー(宝生・影山・風祭)の設定が絶妙。漫画的で軽快な会話シーンもよい。個人的には,有名な(?)宝生&影山の会話シーンよりも,むしろ宝生&風祭の会話シーンに魅力を感じました。(ちなみに,ワタクシは従前から,氏のギャグの積極支持派でございます。)
で,骨組みは完全に本格ミステリ。(ひとつひとつはシンプルですけど…)確かに,売れる要素は多いですね。シリーズ化されて,息が長く売れそうな気がします。 |
No.6 | 7点 | ここに死体を捨てないでください!- 東川篤哉 | 2011/01/22 12:08 |
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氏の作風とはかなり波長があうことを、再確認させていただきました。
ギャクと本格の融合、いいですねぇ。楽しかったですよ。 (注)ギャクの好き嫌いで評価は分かれると思いますが… 死体遺棄者(?)の鉄男と香織がかなりいい味出してます。 今後の作品での再登場を望みます…ってダメかなぁ? |
No.5 | 6点 | 殺意は必ず三度ある- 東川篤哉 | 2011/01/18 22:56 |
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基本構成としては,完全に「本格モノ」に該当するでしょう。
トリックもなかなか面白かったですね。 で,その表現手法(ギャク満載。シリアス感ゼロ。)については,人それぞれ好き嫌いがあるでしょうが,私は大いに支持します! |
No.4 | 6点 | 館島- 東川篤哉 | 2010/11/29 21:27 |
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まあ,ある意味で「館モノ」の王道かもしれませんが,何ともスケールのでかいトリックでしたね。
場合によっては,相当の批判も想定されるところですが,島に突きつけられた事情や時代背景を織り込むことによって,上手く批判をかわしてるなぁと(少なくとも私は)納得しました。 題名も良いですね。氏の作品にしては珍しい題名では?と思いつつ読み始めましたが,読み終えた後には「なるほど…」と。 でもなぁ。最初の殺人の「動機」はちょっと…。 本格をコミカルに描こうとする試みは否定しないけれども,仮に動機を「ギャグ」で逃げ切ろうとしたのであれば反則っぽい。 それ以外は,個人的には本格ミステリとして「アリ」な作品だと思います。(表現手法の好き嫌いはあるでしょうが…) |