皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
まさむねさん |
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平均点: 5.87点 | 書評数: 1226件 |
No.24 | 7点 | 江神二郎の洞察- 有栖川有栖 | 2014/04/06 23:13 |
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アリスの大学入学からマリアの推理小説研究会入部までの1年間を舞台にした,このシリーズ初の短編集。
一言でいえば,とても気持ちよく読めました。何とも心地よい。 舞台が昭和から平成に移るとき…というのも,自分が四半世紀前に還ったようで,不思議な気分でしたねぇ。 ベストは「四分間では短すぎる」。「二十世紀的誘拐」も好きなタイプ。「除夜を歩く」と「蕩尽に関する一考察」もファンとしては楽しい。 |
No.23 | 6点 | 46番目の密室- 有栖川有栖 | 2013/11/02 20:26 |
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火村シリーズの第一作品。
地味という印象もあり得ましょうが,伏線を含めてきっちりとした構成で,個人的には好きなタイプの作品。非常に纏まっています。 |
No.22 | 6点 | 長い廊下がある家- 有栖川有栖 | 2013/09/29 22:01 |
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ロジカル・デスゲームが面白かった(火村准教授が10秒間で採った行動は想像しやすかったけどね)のですが,その他の短編もまずまず楽しめましたね。表題作も,あまり評価は高くないようですが,私は好きなタイプ。
火村シリーズらしい,安心して読める短編集と言えるのではないでしょうか。 |
No.21 | 5点 | 山伏地蔵坊の放浪- 有栖川有栖 | 2013/04/24 22:25 |
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作者にとって比較的初期の短編集。ワン・トリックものの端正な短編が揃っており,個人的には好きなタイプですね。
しかし,山伏のキャラが,その存在意義も含めて何とも中途半端。ちょっともったいない気がしましたね…ってことで1点減点かな。 |
No.20 | 5点 | モロッコ水晶の謎- 有栖川有栖 | 2013/02/04 22:02 |
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中編と呼んでもよい長さの短編3本+掌編1本で構成。
表題作の真相は,ある意味で衝撃的。確かに心理としてはあり得るのだけれども…うーん。でもまぁ,個人的に火村シリーズの短編は「色々あって,それで良い」と捉えているので,良しとしておきましょうか。 ちなみに,この作品集で一番印象に残ったのは「推理合戦」と題する掌編。こういうのは好きなんだなぁ。 |
No.19 | 4点 | 高原のフーダニット- 有栖川有栖 | 2013/01/06 16:01 |
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①オノコロ島ラプソディ
思いっきり羽目を外した作品。非常にバカらしいトリックなのですが,最終的にはその伏線(?)にニヤリとさせられたので,まぁ良しとしましょう。 ②ミステリ夢十夜 掌編10連発。メタ的掌編と言えるのもありますが,結局は何をしたかったのか疑問。 ③高原のフーダニット 最も「らしい」作品なのでしょうが,犯人特定のロジックには,個人的に異議アリ。いくら何でもアレでは見えないと思うなぁ…。 |
No.18 | 6点 | 虹果て村の秘密- 有栖川有栖 | 2012/10/18 22:41 |
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正統派ド真ん中の「ミステリーランド作品」と言えましょう。子ども達に対する愛情を感じますね。
なお,有栖川氏とジュブナイルって,よくよく考えてみると,とても相性が良いような気がします。また同じ感じで書いてくれないかなぁ… |
No.17 | 5点 | 暗い宿- 有栖川有栖 | 2012/10/13 22:45 |
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廃業した民宿,高級リゾートホテル,温泉旅館,都心の高級ホテルといった「宿泊施設」を舞台にした短編集。作品によって出来栄えはマチマチです。
結構すぐに忘れてしまいそうな作品もあった中で,最も記憶に残りそうなのは「ホテル・ラフレシア」でしょうか。謎がぼやけている印象もありますが,「ホテル・カルフォルニア」のメロディや歌詞とともに,その美しくも怪しいムードが心に残ります。 |
No.16 | 6点 | ジュリエットの悲鳴- 有栖川有栖 | 2012/09/11 22:41 |
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ノンシリーズものの短編集(一部掌編を含む)。
作者の十八番たるロジックを期待された方にとっては,おそらく肩透かし感を抱くものと思われます。しかし,個人的には,バラエティ豊富で,むしろ好ましく感じました。 「夜汽車は走る」が個人的なベストで,雰囲気と全体構成に味わいがあります。一転して,「登竜門が多すぎる」はパロディもの。これも良かった。ショートショートの中では,「世紀のアリバイ」が秀逸。イマイチと思った作品も正直ありましたが,全体的には楽しめましたよ。 |
No.15 | 7点 | スイス時計の謎- 有栖川有栖 | 2012/06/16 18:47 |
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国名シリーズの前作「ペルシャ猫の謎」が(平凡な)変化球であったのに対し,この短編集はど真ん中の剛速球といった感じです。
特に,表題作はロジック全開。フーダニットとしても良質。読者を楽しませるのに,必ずしも派手な演出はいらないという好例。短編というよりも中編といった分量ですが,内容からすればベストの長さ。 他の3短編も,水準級以上にはあります。個人的には,「あるYの悲劇」も推したいんですけどねぇ。でも,これは評価が分かれるかぁ(笑)。 ともかく,「本格短編読みたいな」って方にはオススメでしょう。 |
No.14 | 4点 | ペルシャ猫の謎- 有栖川有栖 | 2012/01/17 19:12 |
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大変失礼ながら,表題作「ペルシャ猫の謎」に関する,作者自身のあとがきを引用させていただきます。
「こんな結末を読まされた読者がどんな気分になるのか、私には判らない。恐ろしいことだ。」 ええ,本当に恐ろしいことです。問題作であると事前に認識して読むべき作品でしょうなぁ。 一方,森下刑事にスポットを当てた短編「赤い帽子」は,嫌いではなかったです。火村・アリスが登場せず,純粋な「刑事モノ」だったことに新鮮味を感じたのかも。ちなみに,この作品の初出誌は大阪府警の機関誌とのこと。なるほど,だからか…と納得しつつ,依頼した大阪府警,さらには受諾した作者ともに,懐の深さを感じましたよ。こんなこともあるのですねぇ。 |
No.13 | 5点 | 火村英生に捧げる犯罪- 有栖川有栖 | 2011/12/19 21:31 |
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4つの短編+4つの掌編で構成。
良くも悪くも「無難だなぁ…」という作品が多かったです。その中でも最も印象に残った作品はと問われれば,メタ的要素もあった「あるいは四風荘殺人事件」でしょうか。 |
No.12 | 4点 | 壁抜け男の謎- 有栖川有栖 | 2011/12/17 18:40 |
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10年間で溜まった掌編・短編を集めたノンシリーズの作品集。良く言えば「バラエティに富んだ作品集」であり,悪く言えば「寄せ集め感溢れる作品集」。
読者挑戦モノや名作のオマージュの中には「悪くはない」作品もありましたが,全体からすればごくごく一部。その他の作品は,統一感がないというか,中途半端というか・・・。まぁ,各誌からの依頼(制限)に基づいて各々書かれたのでしょうから,致し方ない面もあるのでしょうけれども。 |
No.11 | 5点 | 真夜中の探偵- 有栖川有栖 | 2011/10/27 22:05 |
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北海道が分離独立し,私的探偵行為が厳禁とされている「日本」を舞台としたシリーズの続編。前作「闇の喇叭」を読んでからの方が,世界観に入りやすいと思います。
で,この世界観,私にはそれほど魅力を感じないのです。特に「北海道」の設定はどう関係するのか?・・・と疑問に思っていたら,終末でその意図が判明。情報チョイ出し方式ですか。シリーズ全体の評価については,次回作以降を待つしかなさそうですねぇ。個人的には,現時点でのシリーズ評価は決して高くないので,今後の爆発に期待します。 で,この作品自体の,ミステリとしての評価は,有栖川氏に期待するレベルからすれば,中の下といった印象です。 |
No.10 | 4点 | 赤い月、廃駅の上に- 有栖川有栖 | 2011/10/15 16:57 |
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鉄道にまつわる怪談集。
と言っても,あまり怖くはなく,幻想的な話が多かったですね。もう少しインパクトが欲しかったかなぁ…。 多少テツっ気のある身としては,決して嫌いではない短編集なのですが,ミステリーとは言い難かったので,このくらいの採点になっちゃいますかねぇ。 |
No.9 | 6点 | 闇の喇叭- 有栖川有栖 | 2011/10/10 20:11 |
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太平洋戦争末期,アメリカの原子爆弾の完成が遅れたために,ソ連が北海道までを占拠して…という設定。歴史SFかと思えるような始まり方で,ちょっと驚かされました。
しかし,読み進めていくと,氏らしいミステリが展開されていきます。トリックも,個人的には好みの範囲内。青春ミステリとしての色も濃く,総合的にどう分類していいものやら。 シリーズとして今後どのように展開していくのか,続編に期待します。 |
No.8 | 6点 | 妃は船を沈める- 有栖川有栖 | 2011/10/03 21:15 |
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作者の意図はどうであれ,構成としては「中編2本を幕間でつないだ作品」という評価を超えることは難しいでしょうね。
中編自体は,どちらもロジカルでなかなかの出来栄えです。ミステリアス(?)なヒール役が相当に貢献していますね。(取り巻きの青年達の精神構造は理解不能でしたけど。)1作目における「猿の手」の解釈も面白い。 個人的には,これまでに読んだ国名シリーズ短編集(ロシア紅茶・ブラジル蝶・英国庭園)よりも楽しめましたよ。 |
No.7 | 5点 | 英国庭園の謎- 有栖川有栖 | 2011/09/24 19:15 |
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暗号モノにそれほど興味を持てないワタクシとしては,正直,盛り上がりに欠けた短編集っていう印象でしたね。(決して暗号モノに特化した短編集ではないのですけどね。)
印象に残ったのは,「完璧な遺書」くらいでしょうか。まぁ,その理由は「珍しく倒叙形式だったから」なのですけどね…。 |
No.6 | 5点 | ブラジル蝶の謎- 有栖川有栖 | 2011/08/16 22:19 |
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何とも芸のない書評で恐縮ですが,「可もなく不可もなく」というのが率直な印象。後々まで記憶に残りそうな話は無かったですね。
その中でも,時期的には,どうしても最終話の「蝶々がはばたく」のトリックに目が行きます。確かに成り立つし,ほどよい余韻も具備している,ますまずの作品ですが,今年の3月11日以降に読むと,複雑な気持ちになりますね。 |
No.5 | 5点 | ロシア紅茶の謎- 有栖川有栖 | 2011/07/30 21:33 |
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表題にもなっている「ロシア紅茶の謎」と「赤い稲妻」は,まぁ楽しめたかなぁ。
で,残りの作品は,小粒でピリリと辛くもない印象。「八角形の罠」は,舞台だったらそれなりに面白いのかもしれないし,「動物園の暗号」の着目点も個人的には好きですけどね・・・。 |