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[ 本格/新本格 ]
繭の夏
佐々木俊介 出版月: 1995年09月 平均: 5.00点 書評数: 3件

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東京創元社
1995年09月

東京創元社
2001年06月

No.3 5点 虫暮部 2022/02/09 15:06
 スリーピング・マーダーものとしてオーソドックスかつ無難な流れのあとで “えっ、そんな動機で殺したの?” と来るところがナイス。正気と狂気が混ざった感じで。
 一方、自殺の動機はフィクションとして物足りない。相手を殺すならともかく。
 と、書いて気付いたが、二つの死に直接的な関連性は無いんだね。タイミングのせいで連続的に見えただけ。その点もフィクションの構成として如何なものか。
 
 部室の “外からしか施錠/開錠出来ないドア” って何? 上の階だと閉じ込められたら窓からも出られなくて危険。

No.2 6点 kanamori 2010/03/10 20:34
夏休みに姉弟探偵が遭遇する過去の眠れる殺人。
いわゆる「回想の殺人」テーマのオーソドックスなミステリ。
さきに「模像」を読んでいただけに、あまりの作風の相違にちょっとビックリした。
新人賞応募作にしては、目新しい趣向はありませんが、仁木悦子ファンであれば満足いく作品だと思います。

No.1 4点 こもと 2007/10/31 00:05
 キョウダイ探偵(役)というと、私の頭に真っ先に浮かぶのは、仁木兄妹で、これはかなり好きなシリーズです。
 こちらの並木姉弟探偵は、派手な印象はありません・・・というか、ハッキリ言って地味ですが、一段階ずつ謎をクリアしていくという雰囲気が、いかにも古典的な正統派推理小説といった感じ。
 正直、『驚愕の真実!』とは言い難いですが、一足飛びに奇をてらった謎解きモノが多い昨今、謎解明までの一歩ずつの過程を楽しんでいける作品という点では、貴重かも。


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佐々木俊介
2021年09月
魔術師
平均:7.00 / 書評数:3
2004年12月
模像殺人事件
平均:6.57 / 書評数:7
1995年09月
繭の夏
平均:5.00 / 書評数:3