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[ 短編集(分類不能) ] 虹をつかむ男(早川書房) |
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ジェイムズ・サーバー | 出版月: 1962年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1962年01月 |
早川書房 1976年01月 |
早川書房 2006年09月 |
早川書房 2014年01月 |
No.1 | 6点 | mini | 2014/03/19 09:53 |
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本日19日に映画「LIFE !」が日本公開となる、本国アメリカでは昨年末に公開になっていたが、日本が世界で最も遅い封切り日らしい
監督兼主演はベン・スティラー、日本語吹き替えは何とナインティナインの岡村隆史 さてこの映画、実は過去に映画化された「虹をつかむ男」のリメイク版なのだが、原作となった短編が「ウォルター・ミティ氏の秘密の生活」、その原作者が異色短編作家の1人ジェイムズ・サーバーなのである 早川書房では映画公開に先立ち、短編集『虹をつかむ男』を1月に文庫化もしている 異色作家短篇集全集の文庫化は寂しいが、過去に文庫化されたのはラングラン1冊しかなく、今回も映画化という事情に鑑みた例外的措置だろう、こういう全集は安易に文庫化しても魅力が薄れるしねえ 異色短編作家数多いと言えど、ジェイムズ・サーバーほどそのジャンルにドンピシャで当て嵌まる作家はそうは居ない 例えばホラー寄りのマシスンやR・ブロック、SF寄りのF・ブラウンやシェクリイ、ファンタジー寄りのスタージョンやフィニイやブラッドベリ、本格風のエリン、純文学風味のデュ・モーリア、雰囲気型のボーモント、奇妙な味系のコリアやダールやS・ジャクスン 大抵の異色短篇作家にはそれぞれの特色というものが存在するが、サーバーはちょっと説明が難しいのだ、当サイトのジャンル投票でも、”分類不能”という言葉が如実に当て嵌まる短編集である 強いて言えば奇妙な味系かも知れないが、ダールなどとは全く作風が異なっており奇妙という語句は似合わない 全体にショートショート的な短めの短編が多いが、さりとてオチだけを重視したワンアイデア型ショートストーリーとも違う う~ん、どう説明したらいい?、私の印象では”落語っぽい”と思ったのだが、落語的という形容に賛成してくださる読者は居られませんか? ところでこの短編集、全集の中で最も挿絵の数が多いのだが、それもそのはずで全ての挿絵イラストは作者自身が描いているのだ、絵はアマチュアなんだろうけど流石はサーバー芸達者な奴 |