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[ 本格/新本格 ] 殺人山脈 白鳥完一シリーズ |
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梓林太郎 | 出版月: 1988年01月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 1988年01月 |
光文社 1991年01月 |
勁文社 1999年01月 |
No.1 | 5点 | 臣 | 2013/07/17 09:53 |
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山に絡んだ殺人、3連発。
山岳ミステリーだが、トラベルミステリーのように旅情たっぷりということはなく、あっさりしている。 事件を追うのは、警視庁捜査1課の刑事・白鳥完一と、白バイ隊員・月村の二人。山好きという共通点で結ばれた異色コンビだ。 殺人手段は凝っている。トリック的には最初のやつが面白い。他の2つはやや専門的で、そのことには惹かれるものの、すぐにトリックは明かされるので、あっけなく感じる。 凝った殺し方なのに、わくわくしないのは、すべて主人公に都合よく流れていくからなのか。中盤で3つ目の事件が起き、ちょっと寄り道。すこしは唸らされたが、ミステリーなら、あのぐらいのことはあって当たりまえ。 刑事モノなのに組織的な捜査はなく、1課内で孤立気味のアクのある刑事が、言いなりになりそうな山好きの適当な相棒を見つけて、適当に捜査しているという印象が強い。そんなところが売りなのかな。ボケと突っ込みを演じる主人公の二人も魅力のひとつ。 まあ適度には楽しめました。 |