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[ 警察小説 ] 情婦 クリスティ・オパラ刑事 |
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ドロシー・ユーナック | 出版月: 1979年11月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1979年11月 |
No.1 | 5点 | 空 | 2020/06/07 23:15 |
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前作『目撃』がおもしろかったので、期待していたのですが、これは少々残念な感じでした。
プロット自体は、パズラー系の派手な意外性でも期待しない限り悪くありません。邦題と、原題の意味する「台帳」両方が、読んでいくとなるほどねと納得させられるものになっています。台帳に関するミステリ的なアイディアには原理的には有名作の前例がありますが、まあいいでしょう。ちょっと気の利いた伏線でもあれば(過去のエピソードという形をとれば、充分可能だったと思われます)、もっと効果的だったのにと思われます。 あまり低い点数は付けられない筋立てなのですが、オパラ刑事とリアダン検事との、男女としてと同時に社会人としてのなんとなくうまくかみ合わない感情描写が、うんざりさせられるのです。特にリアダン検事がオパラ刑事に自宅休養を命じるところなんて、何を感情的になってるんだと思えてしまいました。 |