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      [ 警察小説 ] センチュリアン  | 
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| ジョゼフ・ウォンボー | 出版月: 1972年01月 | 平均: 8.00点 | 書評数: 1件 | 
  ![]() 早川書房 1972年01月  | 
  
  ![]() 早川書房 1979年10月  | 
  
  ![]() 早川書房 1979年10月  | 
| No.1 | 8点 | 空 | 2019/08/15 22:22 | 
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| 原題は "The New Centurions"。"Century" には古語で「百人隊」の意味もあり、その隊長のことだそうです。本書は文庫化された時にミステリ文庫ではなく「NV」つまりノベルズの方で出版されています。実際、警察小説ではあるものの、ミステリとは呼びにくいところがあります。この作家は21世紀に入ってからのハリウッド警察シリーズしか読んでいないのですが、このデビュー作は警察官の日常を描いているものの、そもそも全体を通してのメインとなる犯罪事件がありません。主人公は同時期に警察官になった3人。1960年初夏のプロローグ(研修期間)から始まって、毎年8月、最後は1965年8月まで続きます。まあこの最後の年には現実に取材した大事件が起こり、そこで3人が久しぶりに出会うことにもなるのですが。
 ともかくドキュメンタリーを読んでいるような気にさせられる臨場感がすごい作品です。  | 
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