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[ 本格/新本格 ]
トネイロ会の非殺人事件
小川一水 出版月: 2012年04月 平均: 5.50点 書評数: 2件

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光文社
2012年04月

光文社
2014年12月

No.2 5点 ことは 2026/04/05 23:36
小川一水のミステリ系作品。でも、そこはSFを主戦場とする小川一水だけあって、SF的な味付けがある作品がおおい。どれもなかなかよくできているが、あまり琴線には触れなかった。
「星風よ、淀みに吹け」
個性的なSF的な舞台設定と、その設定だからできる仕掛けが凝っている。キャラの書き込みがもっとあれば面白かったかも。仕掛けだけが記憶に残る印象。
「くばり神の紀」
ある設定を導入しているのだか、そこから展開される説明は、やっぱり面白い。小川一水は、こういう「社会の成り立ち」の説明はお手の物ですね。ベストを選ぶなら本作。
「トネイロ会の非殺人事件」
状況設定は意表をついていて面白いが、いろいろ説得力がない。設定から必然的に登場人物もおおくなるのに、あまりページ数がないので、ひとりひとりのキャラ立ちに紙幅も使えず、群像劇として立ち上がってこないので、いまひとつ。解説に「良質な舞台劇のよう」とあったが、たしかに舞台にしたら面白くなるかも。説得力のなさは、役者の演技力があれば押し切れるし、キャラ立ちの弱さも役者の個性で補完できる。舞台化したら見てみたいな。

No.1 6点 虫暮部 2012/07/25 15:51
 大長編SFシリーズ『天冥の標』も好調な小川一水のミステリ作品集である。
 私は、全3編のうち、「くばり神の紀」が一番面白いと思った。これは厳密にはSFに分類されるのだろうか。ただ、そのことこそが “意外な結末” でもあるわけで、SFっぽいミステリのあとにミステリっぽいSFが並ぶという収録順も効果的。
 でもまあ、同作者の純SF作品ほど凄いとまでは言えない。作風としては石持浅海みたいだと感じた。


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小川一水
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