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[ パスティーシュ/パロディ/ユーモア ] ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻 執事ジーヴズ |
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P・G・ウッドハウス | 出版月: 2011年06月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
文藝春秋 2011年06月 |
No.2 | 6点 | クリスティ再読 | 2022/10/26 08:40 |
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「才気縦横の巻」に続く、バーティ&ジーヴス物後半。20世紀初頭のイギリスの有閑階級(金利生活者)というものが、いかにノラクラと日常を過ごしていたか....というのが、ユーモラスに語られる名物シリーズ。ホントさあ、ギャンブル・スポーツ・オシャレ・女にしか関心がないんだな(苦笑)。
オトコってヒマがあると、とにかく賭け事したがるわけである。ブックメーカーの本場だもんねえ。この本「トゥイング騒動記」に収められた3作だと、牧師の説教の長さを競馬に見立ててハンデやオッズを設定して...やら、村の小学校での運動会の玉子スプーン競争やらお母さんの袋跳びレースやらに、賭けちゃうわけだ。金がかかっちゃうと裏工作などライヴァルとのウラの掻き合いが...で「ジーヴス、助けて~」になるわけ。 冷静沈着で頭が切れる執事ジーヴス、なんだけども、よくよくその解決策を見てみたらバーティ君のオツムがヘン、というオチを付けているケースが結構、目立つ。おやおや確かにイカレポンチだけどさあ、執事にコケにもされているんだが......まシアワセならば、いいんじゃない? ジーヴス、悪魔的、といえば悪魔的なあたりが「比類ない」名物キャラクター、ということである。 |
No.1 | 5点 | kanamori | 2011/09/20 18:12 |
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腹黒執事ジーヴズ・シリーズ、ユーモア連作短編集の2巻目。
なんといってもギャンブル・ネタ三連発の「トゥイング騒動記」がケッサクで笑える。牧師を競走馬に見立てて説教の長さを賭けのネタにしたり、村の変な運動会の勝者を当てるのだが、ジーヴスの策略によるどんでん返しがお見事。 このジーヴズ、「ご主人様はアホでいらっしゃいますか?」なんて本当のことは思っていても口に出さない。さすが本場英国の執事はちがう、いつのまにか主人を自分の思うように操るのである。 |