海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
蜃気楼の帯
戸川昌子 出版月: 1967年01月 平均: 4.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


読売新聞社
1967年01月

講談社
1980年07月

No.1 4点 kanamori 2010/04/02 23:30
日本人作家がアフリカを舞台に国際謀略ものを書くのは珍しいと思いますが、しかも著者が戸川昌子となると内容の予測は困難。
クーデターで追われたアフリカ某国の大統領の復権に絡む謀略に、日本人動物学者と女性ジャーナリストが巻き込まれるというお話なんですが、期待はずれの出来でした。
冒頭のゴリラの手首のやり取りでツカミはOKでしたが、以後男女の交情を中心に焦点が当てられ、サスペンスを持続できず、結末も中途半端です。
この時期、中薗英助、三好徹などのスパイ謀略ものが出てきた影響で作者も取り組んだのかもしれませんが、異色作という名の駄作に終わっています。


キーワードから探す
戸川昌子
1988年06月
静かな哄笑
1984年09月
火の接吻
平均:6.40 / 書評数:5
1983年08月
深海怪物の饗宴
平均:4.00 / 書評数:1
1967年01月
蜃気楼の帯
平均:4.00 / 書評数:1
深い失速
平均:5.50 / 書評数:2
1966年01月
緋の堕胎
平均:6.00 / 書評数:1
1963年01月
猟人日記
平均:5.75 / 書評数:8
1962年01月
大いなる幻影
平均:6.90 / 書評数:10