皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ その他 ] このどしゃぶりに日向小町は 綾鹿市シリーズ |
|||
---|---|---|---|
鳥飼否宇 | 出版月: 2010年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 2010年01月 |
No.1 | 6点 | 虫暮部 | 2017/11/30 12:30 |
---|---|---|---|
ハヤカワ・ミステリワールドの一冊だが、全然ミステリではない。小林泰三のグロSFに、幾らか地に足の着いた視点を織り込んだ感じ?読者の心構えを考えると、こういうのは他の相応しいレーベルから刊行してくれたほうがありがたい。
内容自体はまぁ悪くない。しかしルビーの手紙は簡単に解読出来るだろ。あれを結末間際まで引っ張るのは不自然。 因みに、英題“It's a rainy day, sunshine girl”というのはドイツのバンド“ファウスト”の曲名。このバンド名は、ゲーテ作品等で有名なあの人物ではなく、英語なら fist 、つまり拳の意味。登場人物名や曲名、章題等にもファウスト関連の引用が見られる。 |