皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] QED 式の密室 QEDシリーズ |
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高田崇史 | 出版月: 2002年01月 | 平均: 5.90点 | 書評数: 10件 |
講談社 2002年01月 |
講談社 2005年03月 |
No.10 | 7点 | メルカトル | 2021/01/20 22:43 |
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「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、三十年を経て、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」説を主張する。彼の相談を受けた桑原崇は事件を解決に導くと同時に「安倍晴明伝説」の真相と式神の意外な正体を解き明かす。好調第5弾。
『BOOK』データベースより。 講談社ノベルス刊『密室本』の中の一冊。歴史ミステリとしての側面よりも、本格ミステリの密室物として評価したいと思います。その二つの要素を上手く融合しようという試みは買いますが、どうもそれらが確りとリンクしているとは言い難いと感じます。完璧かに思えた密室がある事実により音を立てて崩れ去る様は読んでいてとても感激しました。多くの読者にはこの密室のトリックに物足りなさや他愛なさを覚えたかも知れませんが、私には十分満足のいく解法でした。 QEDシリーズでなくてはならない日本の歴史事情、安倍晴明や式神などに関する薀蓄は、私には正直半分以下しか理解できませんでした。ですので、それらを十分納得したと仮定して7点としました。 結局式神の正体とは何かという命題と密室がどう関連してくるかが、一つの読みどころであるとは思いますが、特別式神が物語全体に大きな影響を及ぼすものとは言えない気がしましたね。 |
No.9 | 5点 | ボナンザ | 2018/03/24 11:55 |
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事件そのものはストレートでこれまでのシリーズよりもとっつきやすいかも。回想メインなのでサクサク話が進むのもよい。 |
No.8 | 6点 | nukkam | 2016/06/15 11:54 |
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(ネタバレなしです) 2002年発表の桑原崇シリーズ第5作の本書は講談社文庫版で250ページにも満たない短い作品で、シリーズ入門編として本書から手にとる読者もいるでしょう。密室という古典的かつ魅力的な謎があり容疑者数も多くないなど謎解きプロットはシンプルで読みやすいです。一方、作者が得意とする日本史や日本文学史に関する知識はどうかというと、この領域だけはしっかりとページを費やしており私にとっては頭痛のタネ以外の何物でもありませんでした(笑)。本書を読んで拒否反応を起こすなら他のシリーズ作品には手を出さない方が無難かも。 |
No.7 | 5点 | TON2 | 2012/11/08 22:55 |
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(ネタバレ)
陰陽師が操る式神とは、鬼ではなく、当時の貴族である殿上人から見れば人ともいえない庶民のことである。貴族は自分と同じ殿上人以外を見たり、話をすると、自分が穢れるという理由から、庶民は実際には見えていても見えないこととしていたという。安部清明は下級貴族でありながら、そうした庶民を情報源として使っていた。それが式神である。 一応ミステリーとしておきる事件はほんの付け足し。この歴史解釈、薀蓄こそがこのシリーズのキモです。 |
No.6 | 7点 | 深夜 | 2008/05/16 00:44 |
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歴史ミステリとしては面白いと思う。もうちょっと読みやすい文章で書かれていたら尚良かったんですが・・・。あとは、密室トリック。そっち系か。 |
No.5 | 6点 | ごんべ | 2003/09/24 09:11 |
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基本的に歴史の裏側を解明する薀蓄部分に引かれて読みつづけていると言うのが本当のところなのかも知れませんが、私は好きです。 ただ、詰まるところ「平安時代」の貴族社会は後世の我々が勝手に理想化するような華やかな事はないっちゅう事ですよね。 |
No.4 | 4点 | 由良小三郎 | 2002/10/05 08:57 |
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こういったタイプの動きのない小説は、へたするとダラダラ感がでてしまいます。一応の密室の謎の解明のあとにもうちょっとページが残っていたので、もう一技あるのかと思ったんだですが・・・。 |
No.3 | 4点 | ana | 2002/06/08 22:23 |
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会話文が下手で話に入り込めなかった。 歴史のうんちくもありきたりというか、 有名な話だったので、いちいち驚く奈々に腹が立つばかりだった。 製鉄の話はもっと調べてから書け。 |
No.2 | 7点 | NAO | 2002/06/06 22:31 |
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密室のトリック自体は大した事はなかったが、式神などの謎の解明のあたりは面白かった。 |
No.1 | 8点 | けるる | 2002/05/03 14:26 |
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密室本の一つとして刊行されて結果的によかったと思う。 なにが?って長さが。短くてまとまりがある。QEDシリーズの本領発揮はこのくらいの中編が一番善いのでは? 阿倍晴明が脚光を浴びてそれが下火になってきた頃に刊行されたけど、果たしてブームに乗っかろうとしたのかなあ。作品自体はいつものテイストで、そこらの晴明本よりは格段に面白いとは思うけど。 |