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[ クライム/倒叙 ] ザ・スイッチ |
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エルモア・レナード | 出版月: 1986年05月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
サンケイ出版 1986年05月 |
扶桑社 1990年10月 |
No.1 | 6点 | Tetchy | 2009/07/22 19:46 |
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有閑マダムともいうべき奥さんが誘拐される事で、自分の中の“スイッチ”が入るという、実にレナードらしい作品。
レナードが上手いと思うのは男性作家なのに、女心の機微とか真理の綾とかを絶妙に描くところだ。 単に金持ちなだけ、何の過不足のない生活だけでは女性は繋ぎとめられないのだ。 「ストックホルム症候群」を扱った、とまでは行かないが、一般人が突然犯罪に巻き込まれて、非日常が破られ、自分の中の知らない自分が目覚めるなんてことを、こうも自然に描くとはなぁ。 しかしあの結末はなんなんだろう?最後の最後まで楽しんだのに、「へっ?」と思わず呟いてしまった。 |