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[ サスペンス ] 暗闇の終わり 事件記者ジョン・ウェルズ |
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キース・ピータースン | 出版月: 1990年10月 | 平均: 6.50点 | 書評数: 2件 |
東京創元社 1990年10月 |
No.2 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2020/04/11 09:36 |
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裏表紙より~『晩秋のグランド郡で同じハイスクールの生徒が3人、相次いで自殺を遂げた。『ニューヨーク・スター』の記者ジョン・ウェルズは単身取材に赴くが、一人娘をやはり自殺という形で喪っている彼には、苦いインタヴューの連続となる。だがそんなウェルズの前に、事件はやがて、意外な真実を明らかにしていった…。敏腕記者の苦汁に満ちた闘いを描く、話題のハードボイルド第一弾。』
著者にはアンドリュー・クラヴァン、マーガレット・トレイシーという別名義があります。ジャンルはハードボイルド系のサスペンスになると思います。主人公の内面がかなり描かれています。上司との軋轢、女性の同僚ライシングと一線を画するところ、自殺した娘のこと、十数年ぶりに再会した女性のことなど読みごたえはありました。 |
No.1 | 7点 | 空 | 2013/11/17 17:45 |
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ハードボイルド系だと思って読み始めたので、この手には驚かされました。と言っても真相ではなく、p.58あたりのことで、映画『キャリー』の有名ショッキング・シーン('76年オリジナル版の!)をも思い出していたのですが、まさかそっくりな出来事を、今度は最後の方で本当に起こしてくれるとは…
この作者、本名のアンドリュー・クラヴァン名義ではサイコ・サスペンスも書いているそうですが、本作にも映画では初期デ・パルマ監督なんかが好きなのかなあと思えるところがあります。編集長ともけんかするタフな新聞記者の主人公一人称形式ということで、ハードボイルドと見なされているのかもしれませんが、やはり本作の死神の仮面をかぶった人物や古い教会も出てくる怪しげな暗い雰囲気は、サスペンスと見るべきでしょう。 自分自身の過去が事件とテーマ的に絡んでいるこの主人公、シリーズ化されるとは思えないのですが。 |