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[ 本格/新本格 ]
博士邸の怪事件
藤枝真太郎
浜尾四郎 出版月: 1957年01月 平均: 3.50点 書評数: 2件

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春陽堂書店
1957年01月

春陽堂書店
1979年06月

春陽堂書店
1996年06月

No.2 5点 測量ボ-イ 2009/12/31 19:38
犯人探し+アリバイ崩しが楽しめる作品ですが、解決は正直
残念作で、「殺人鬼」より出来は数段劣ります。
でも、全体の雰囲気は良い作品ですね。

氏の長編はこの作品の他に前述の「殺人鬼」と「鉄鎖殺人事
件」があるだけです。早世していなければもっと名作を産み
出せていたのではないかと惜しまれます。

No.1 2点 nukkam 2009/03/18 14:00
(ネタバレなしです) 浜尾四郎(1896-1935)は法曹界出身で作家としての活躍時期が非常に短くてわずか3つの長編と20に満たない短編を残したのみです。しかしスリラー小説全盛の戦前の国内ミステリー作家の中でもっとも本格派推理小説にこだわった1人と評価されています(但し短編作品は犯罪小説系のようです)。本書は1931年発表の第一長編で、大げさな表現も少なく回り道もほとんどせずに謎解きに集中したプロットは戦前のミステリーとしては非常に洗練されていて読みやすいです。残念なことにトリックがあまりにもひどくて結末で脱力感を覚えるでしょう。戦前の国内ミステリーの数少ない長編本格派推理小説だったという希少性以外には価値を認めにくい作品です。


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浜尾四郎
2004年04月
浜尾四郎探偵小説選
平均:6.00 / 書評数:1
1985年03月
日本探偵小説全集(5)浜尾四郎集
平均:8.00 / 書評数:1
1957年01月
博士邸の怪事件
平均:3.50 / 書評数:2
1956年01月
殺人鬼
平均:7.12 / 書評数:8
1954年01月
鉄鎖殺人事件
平均:5.50 / 書評数:2