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[ 本格/新本格 ] 霧の迷宮から君を救い出すために |
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黒田研二 | 出版月: 2004年10月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
実業之日本社 2004年10月 |
No.1 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2014/06/22 10:29 |
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裏表紙より 『動くものが見えない・・・。高原に建てられた災害用のシェルター。その近くで“僕”は暗闇の中、何者かに襲われて崖から転落し、頭を打った。包帯が取れたとき目の前に広がったのは、一面、白い霧の世界。脳を損傷し、動くものを認識できなくなってしまったのだ。そして、密室のシェルターの中からは女性の死体が発見されて…。霧は最後に晴れ渡る!』 著者らしい特異設定(六秒間ごとにしか現実を認識できない。動くものが見えない)でのフーダニットものです。前半は、僕(28歳)の従妹(結婚して子供もいる)を慕う気持ちと、事故の見舞に来てくれる女性に恋をするという恋愛物語のようでもある・・・。中盤は活劇もあり後半へ。ラストは特異設定と本格ものが融合した解決へと導かれます。ブラックな味わい(好きなタイプ)が待ち受けていました。 |