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[ 時代・捕物帳/歴史ミステリ ] 顎十郎捕物帳 顎十郎 |
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久生十蘭 | 出版月: 1951年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
岩谷書店 1951年01月 |
秋田書店 1968年05月 |
六興出版 1982年02月 |
東京創元社 1986年11月 |
朝日新聞社 1998年04月 |
No.1 | 7点 | kanamori | 2010/04/29 15:36 |
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北町奉行所のもてあまし者・通称<顎十郎>こと仙波阿古十郎を主人公とした傑作捕物帳。全24編収録。
この捕物帳の特徴は、発端に提示される謎が奇天烈で魅力的なことでしょう。解決も戦前の作品とは思えないスマートなもので、これらは都筑道夫の「なめくじ長屋」シリーズを彷彿とさせます。 収録作でいうと、マリー・セレスト号の謎を思わせる乗船員消失トリック「遠島船」、見世物小屋の鯨が一瞬にして消える「両国の鯨」、密室からの大金奪取トリック「紙凧」など、不可能トリックものが多く含まれています。なーんだ、というオチもありますが、奇想にあふれた楽しい連作ミステリでした。 |