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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
怪盗セイントの金庫やぶり
「聖者(セイント)」サイモン・テンプラー
レスリイ・チャータリス 出版月: 1985年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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岩崎書店
1985年01月

岩崎書店
1990年01月

No.1 6点 kanamori 2026/02/13 20:57
頭の上に後光をもった人物の線画を、名刺代わりに残して犯行現場を去って行く、聖者(セイント)こと、義賊サイモン・テンプラーの活躍を描いた3編を収録する短編集。各務三郎の編訳で、子供向けにリライトされたものです。
セイントは、いちおう「義賊」と言うことになっていますが、場合によっては名探偵であり、マフィア相手の殺戮マシーンになったリで、作者のプロットに合わせて、人物設定を変えている感じがあります。本書の収録作では、コンゲーム風のものもあり、難事を抱えている女性に対するお助けマン的な役回りになっているものが多い。
個々の作品は下記の通りです。
最初の「かくされた遺産」は、セイントが、旧知の女性の遺産相続トラブルをトリックを使って解決しょうとしたところ、瓢箪から駒の事態が起こるコメディタッチの話です。
表題作の「怪盗セイントの金庫やぶり」は、パリのカフェで出会った英国女性を助けて、戦争成金の屋敷から発明品の設計図を盗み出す話。冒頭の新聞記事が見事な伏線になっている。
最後の「名優セイント」は、元俳優の詐欺師から金をだまし盗られた女性からの依頼で、詐欺師を逆に騙すコンゲーム風の話。詐欺師の演劇学校に潜り込んだセイントの名演技はともかく、最後のオチはまさに喜劇です。


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レスリイ・チャータリス
1985年01月
怪盗セイントの金庫やぶり
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