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[ 本格 ]
フォーチュン氏説明する
フォーチュン氏 ROM叢書
H・C・ベイリー 出版月: 不明 平均: 5.00点 書評数: 1件

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No.1 5点 nukkam 2025/01/11 02:37
(ネタバレなしです) 1930年発表のレジナルド(レジー)・フォーチュンシリーズ第6短編集で8作品が収められています。「可憐な帽子売り」、「ロックガーデン」、「絵の中の顔」などは秘められた悪意を暴いていてこの作者らしいと思います。「自転車のヘッドライト」がどんでん返しの謎解きと物議を醸しそうな決着で個人的には最も印象に残りました。「ピクニック」はのどかなタイトルとは裏腹に、誘拐された少年を一刻も早く救出したいという焦りがサスペンスを生み出す異色作です。本格派推理小説であっても同時代のアガサ・クリスティーと比べるとストレートな犯人探しプロットに当てはまらない作品が多いところが個性ではありますが、読者の好き嫌いは分かれるかもしれません。余談になりますが「銀の十字架」でレジーが可能性を語るときに「彼が落としたと信じるならば」を2回発言したのは違和感を覚えます。片方は「信じないならば」ではないかと思います。


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H・C・ベイリー
2006年05月
フォーチュン氏を呼べ
平均:6.00 / 書評数:3
2000年08月
死者の靴
平均:5.50 / 書評数:2
1977年09月
フォーチュン氏の事件簿
平均:7.00 / 書評数:2
不明
フォーチュン氏説明する
平均:5.00 / 書評数:1
ブラックランド、ホワイトランド
平均:6.00 / 書評数:2