皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
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[ 社会派 ] 未明の砦 |
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| 太田愛 | 出版月: 2023年07月 | 平均: 7.67点 | 書評数: 3件 |
![]() KADOKAWA 2023年07月 |
![]() KADOKAWA 2026年03月 |
| No.3 | 6点 | みりん | 2026/07/17 20:17 |
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| 内容は期間工や派遣工といった非正規労働者が国家権力と癒着する大手企業という壮大な相手に立ち向かう話である。序盤こそ犯罪小説を期待するが共謀罪とは名ばかりの労働闘争であり、『犯罪者』と比べてもサスペンス要素は薄いし、あの状況で正社員までもがストライキを決行するのは現実性に乏しい、と思うのは平和ボケした日本人だからなのだろうが。
失われた30年の原因としてよく槍玉に挙げられるのは「派遣法」だが、どのような経緯で改正され、いかにして日本を壊したのかというのがよくわかる本。なぜ日本は欧州諸国と比べて労働生産性が低いのか、なぜ日本ではいつまで経っても賃金が上がらないのかなどもとても勉強になった。 ここ数年、日本企業が春闘で大幅なベースアップをしているのがまだ救いか。 |
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| No.2 | 9点 | HORNET | 2025/09/15 20:23 |
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| 大手自動車メーカー「ユシマ」の派遣工・矢上達也ら非正規従業員は、劣悪な環境下で過密な作業に従事する日々を送っていた。人を人とも思わない、ユシマの雇用体制に不満を募らせていたある日、慕っていた工場の班長・玄羽が過密な労働がもとで死亡する。怒りを滾らせた4人は労組を結成し、会社と戦う決意を固める。しかし、世界に名を成す大企業・ユシマは、警察や政治家らとの癒着関係を用いて、全力でつぶしにかかる―
この国の理不尽な社会構造を力なき者たちが糾弾する、いわゆる「ムネアツ」な社会派小説。単純な勧善懲悪ではなく、生活のために会社に忠誠を誓わざるを得ない従業員の姿、自分たちが虐げられていることを分かりながらも、「非正規」という下を見ることで自身を安定させようとする正規雇用者、それによる対立、一方で自分たちの社会的地位、利権を守ることしか目的にない政治家たち、といったさまざまな社会の病巣や苦悩が、筆者特有の力強い筆致で描かれているのがよい。 厚みのある作品ながら、読み入ってしまうのも、この作者の作品ではいつも。すごく面白い。 |
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| No.1 | 8点 | take5 | 2024/07/07 17:36 |
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| 600ページ超えなのに、一気読みでした。
作者はTRICK2等の脚本も手掛けています 本作品は超社会派です。熱量が凄いです。 元は新聞に連載されていたということで、 ジャーナリズムもまだ死んでないのかなと だが作品の中では散々な書かれようですが 金権政治、労働問題、警察組織の問題また 戦後日本の民主主義の問題と、多岐に及び 読者に問う作者自身が、取材をしっかりと されているのがよく分かります。読み手の 自分が自分事で日本の問題を捉えているか 問われていると身の引き締まる思いです。 日本国憲法に触れているところでも、自身 教育に携わる者として大変心に残りました ミステリー要素は高くないかもしれません しかし各人が何を考えて行動するのかは、 最後に回収されていきますし、ご都合主義 そう読む方もいるかもしれませんが私には 清々しい希望を感じる終わり方でよいです 東京都知事選挙に出かける事のみ読書休憩 以後一気読みが本作品のもつ力の証明です✨ |
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