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[ 短編集(分類不能) ] あるいは酒でいっぱいの海 |
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筒井康隆 | 出版月: 1979年04月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
集英社 1979年04月 |
河出書房新社 2021年08月 |
No.1 | 7点 | 虫暮部 | 2024/05/16 13:16 |
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筒井康隆の初期ショート・ショート集だけど、犯人当てSFミステリ「ケンタウルスの殺人」が収録されているので。
フーだけならまぁ解けるかな。SF作家の肩書を利用して無理筋を通しており、はなから作品の外側で勝負しているんだね。と同時に、“ミステリのフェア・プレイとは何か?” と定義を問うているのかもしれない。 最短2ページからの玉石混交ながら、作者のその後のアレコレを踏まえると、何となくもっともらしく思えて来るものである。表題作と「善猫メダル」が玉。最初期の「NULL」(本人主宰の同人誌)掲載作からして既に嫌な感じにリリカル。 |