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[ 本格 ]
おしゃべり雀の殺人
ダーウィン・L・ティーレット 出版月: 1999年08月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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国書刊行会
1999年08月

No.1 5点 nukkam 2014/09/08 15:02
(ネタバレなしです) ダーウィン・L・ティーレット(1904-1964)は生粋の米国人ながらドイツ人女性と結婚してドイツに在住しました。第二次世界大戦前は不可能犯罪の本格派推理小説を、戦後はスパイ・スリラー小説を書いたそうです。本書は1934年の作品なので本格派推理小説かと思ったら微妙な作品でした。しゃべる雀の謎解きや犯人当て推理もありますが、一方で巻き込まれ型スパイ・スリラー的な展開もあるジャンルミックス型になっています。誰が敵か味方かわからなくするために必要以上に人物の個性を殺してしまったようなところがあって、テンポの速い物語にもかかわらず意外と読みにくかったです。とはいえナチスが勢力拡大してユダヤ人や共産主義者への迫害が日常茶飯事となっているドイツが描かれていて、(物語としてはフィクションながら)時代の証言的なところは価値があります。


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ダーウィン・L・ティーレット
1999年08月
おしゃべり雀の殺人
平均:5.00 / 書評数:1