皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ SF/ファンタジー ] シミュラクラ |
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フィリップ・K・ディック | 出版月: 1986年04月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
サンリオ 1986年04月 |
早川書房 2017年11月 |
No.1 | 6点 | 虫暮部 | 2023/02/03 11:53 |
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“ディックの長編中、もっともプロットが複雑と評される” とのこと。
複雑と言うか、“プロット” は考えてなかったんじゃないか、頭の中に幾つかの陣営のキャラクターを設定して好き勝手に動き回らせただけじゃないか、と思えて仕方がない。エピソード同士の絡み方がいかにも無計画で、きちんとしたオチは無いままカット・アウト。政界サスペンスと呼んでは誇大広告だろうし、シミュラクラが主要なテーマと言うわけでもない。 しかしその、いわば必然的な支離滅裂さが妙な面白さを生み出してしまった。個人的には、先祖返りのチュッパーについてもっと突っ込んで欲しかったな。 作中に出て来る “ジャグ” とは、酒瓶に息を吹き込んでぶぉ~と鳴らす奴。それでバッハとかを演奏する、と言うのはジョークとして書いてるんだよね、ディック先生? |