皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] 闇の奥 |
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| ジョゼフ・コンラッド | 出版月: 1958年01月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
![]() 岩波書店 1958年01月 |
![]() 光文社 2009年09月 |
![]() 新潮社 2022年10月 |
| No.2 | 6点 | クリスティ再読 | 2026/08/18 13:36 |
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| そりゃジャンルはさあ「ホラーだ、ホラーだ...」だからホラーだよ(苦笑)
で、やはり一種の実存的ホラー小説だと読むべきだなあ。とくに光文社古典新訳文庫ではそういう解釈を採用しているようにも感じるんだ。 まるで地球がすさまじい速度で宇宙の中を飛ぶ音が、不意に聴こえ始めたかのようだった。 とかねえ、文明(社会)から切り離された緑の「魔境」での孤独と実存の問題として、一種のコズミック・ホラー的な含意を出しているように感じるんだ。だから「地獄の黙示録」でのカルト的狂気の支配ではなく、原作ではそのような立場にたまたま置かれてしまったクルツという男の恐怖と衰弱の物語であるかのように読めてしまう。いやこの物語を「西洋人には理解できないアフリカの闇」ととらえること自体が、オリエンタリズムの産物だ、とも批判できるわけだ。 コッポラの「地獄の黙示録」には「予防接種を打った子供たちの腕をベトコンが切り落として積み上げた」とカーツが語るきわめて印象的な残虐場面がある。しかし、この話は実のところベトナム戦争でのアメリカ側の都市伝説的なプロパガンダでしかない。おそらくは「闇の奥」の舞台であるベルギー国王の私有である「コンゴ自由国」で横行した、天然ゴムの採取ノルマ未達の黒人の手足を切断した非人道的刑罰にも影響を受けているのだろう。そして、この刑罰自体はこの小説で描かれているわけではない。 アフリカには闇はない。西洋人の心の中に闇はある。それが「ホラー」なのである。 |
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| No.1 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2022/06/16 21:59 |
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| 裏表紙より~「船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは。」~
「地獄の黙示録」(1980年、コッポラ監督)の原作というより原案となった小説。岩波文庫版中野好夫氏訳は非常に読みにくいし漢字が読めん。途中で諦め、光文社版黒原敏行氏訳で読み直し(苦笑)。 (ネタバレ) リドルストーリーと思います。 ①クルツが最期に「恐ろしい!恐ろしい!」と言ったのは何故? ②マーロウはクルツの婚約者に「最後の言葉はあなたのお名前でした」と嘘を言ったのは何故? |
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