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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
黄水仙事件
エドガー・ウォーレス 出版月: 2007年04月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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Wildside Press
2007年04月

No.1 6点 mediocrity 2021/12/16 03:05
The Daffodil Mystery
1920年作品。全38章。戦前に翻訳出版されているとのこと。
ウォーレスは前に数冊読んだフレッチャーなどと同じく、スリラーを得意とした量産作家。多作ゆえ口述筆記だったとか。それを担当が校正して出版していたらしい。
本作品はアクロバティックなシーンが多く、分類はスリラーになるのだろうか。毎章のように何か事件が起こり、その度に新事実が明らかになり中盤までは飽きさせない。
ただし、主要な登場人物が8人しかおらず、主人公の探偵と相棒の刑事を除けば6人。序盤で1人殺され、もう1人はほとんど登場しないので、実質4人で持ち回りで色々な事件を起こしている状態。よって中盤以降は、例えば誰かが物陰から襲ってきても、ほぼ犯人がわかってしまう感じになってしまう。
しかし、終盤になっても肝心の事件の全貌がなかなか見えてこない。題名通り、殺された男の上に水仙が飾られているのだが、その理由と真犯人が最終章で明かされる。
ちょっと中盤が長すぎるが、量産していてこのレベルならすごいと思う。


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