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[ 本格/新本格 ]
瀬戸内を渡る死者
津村秀介 出版月: 1985年04月 平均: 5.00点 書評数: 1件

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講談社
1985年04月

講談社
1988年07月

廣済堂出版
2002年08月

No.1 5点 nukkam 2021/11/10 06:06
(ネタバレなしです) 1985年に発表された、シリーズ探偵の登場しない本格派推理小説です。四国で発見された死体と東京にいたと主張する容疑者のアリバイ崩しの作品で、まだ瀬戸大橋が完成されていない時代なので本州から四国へ列車だけで渡る手段は当然検討されていませんが特に違和感は感じませんでした。軽薄で場当たり的な思考しかしないように見える容疑者のアリバイを捜査側も簡単に見破れると甘く見ていますが、何度も崩したかと思うと新たな壁が立ちふさがるかの如くアリバイが補強されてしまって焦りの色を濃くしていく展開はアリバイ崩しの醍醐味でしょう。もっとも性格が大雑把な私は緻密なアリバイ崩しが苦手であまりそれを楽しめず、むしろアガサ・クリスティーの某作品とルース・レンデルの某作品のアイデアを融合したようなトリックの方が印象に残りました。


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津村秀介
2000年02月
京都 銀閣寺の死線―18番ホームの夜行列車
1997年05月
逆流の殺意
平均:6.00 / 書評数:1
1996年08月
古都の喪章
平均:5.00 / 書評数:1
1996年04月
巴里の殺意
平均:7.00 / 書評数:1
1994年04月
飛騨の陥穽―高山発11時19分の死者
平均:6.00 / 書評数:1
1993年08月
東北線殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1992年04月
能登の密室
平均:5.00 / 書評数:3
1991年10月
横須賀線殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1991年05月
琵琶湖殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1991年01月
寝台特急18時間56分の死角
平均:5.00 / 書評数:1
1990年12月
小樽発15時23分の死者
平均:6.00 / 書評数:1
1990年05月
浜名湖殺人事件
平均:6.00 / 書評数:1
1990年03月
寝台急行銀河の殺意
平均:4.00 / 書評数:1
1990年01月
松山着18時15分の死者
平均:6.00 / 書評数:1
1989年07月
保津峡殺人事件
平均:7.00 / 書評数:1
宍道湖殺人事件
平均:5.00 / 書評数:2
1989年03月
異域の死者 上野着17時40分の死者
平均:5.00 / 書評数:1
1988年11月
人を乗せない急行列車
平均:6.00 / 書評数:1
1988年07月
大阪経由17時10分の死者
平均:4.00 / 書評数:2
1988年02月
北の旅 殺意の雫石
平均:5.50 / 書評数:2
1987年05月
猪苗代湖殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1986年07月
京都着19時12分の死者
平均:4.50 / 書評数:2
1985年04月
瀬戸内を渡る死者
平均:5.00 / 書評数:1
1984年01月
山陰殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1982年06月
影の複合
平均:5.00 / 書評数:1