皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 法廷・リーガル ] ヴェニスの商人 |
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| ウィリアム・シェイクスピア | 出版月: 1963年01月 | 平均: 5.50点 | 書評数: 2件 |
| No.2 | 5点 | 虫暮部 | 2026/10/08 13:01 |
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| えっ、題名の “ヴェニスの商人” はシャイロックではなくてアントーニオを指すの?
幾つかのエピソードが中途半端に重なった妙な話。『人肉質入裁判』の別題でも知られる。私は、かの裁判が “シャイロックいじめ” (ユダヤ人差別云々は別として)に見えた読者です。 しかしあれは追い詰め過ぎである。そして、シャイロックがアントーニオの胸に刃を刺し込む権利自体は有効だ。“血を流してはならない” と条件を付けただけなので、罰を受ける前提で “あくまで1ポンド切り取るぞ! 無血切開にチャレンジするぞ!” と押し切られたら、血が流れる瞬間までそれを止める論理は残っていないのだ。 胸の肉1ポンド≒453・59グラム。意外に少ない。とはいえ思い切って心臓を狙えば殺せそうだ。 ポーシャが与えた指輪を御礼として渡しちゃった件。 あのマッチポンプのエピソードがどうしてあんな形で、微笑ましい悪戯みたいに受容されるのかさっぱり判らない。 注目されることは少なそうだが、第二幕第二場。 ゴボーとランスロット(父子)が思いがけず再会して、父は全く子のことを見分けられない。ミステリ的には “成りすましは可能か否か?” 問題に一石を投じる重要な場面である(かも知れない)。 |
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| No.1 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2021/03/21 17:06 |
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| 裏表紙より~『ヴェニスの若き商人アントーニオーは、恋に悩む友人のために自分の胸の肉一ポンドを担保に悪徳高利貸しシャイロックから借金してしまう。ところが、彼の商船は嵐でことごとく遭難し、財産の全てを失ってしまった。借金返済の当てのなくなった彼はいよいよ胸の肉を切りとらねばならなくなるのだが――。機知に富んだ胸のすく大逆転劇が時代を越えてさわやかな感動をよぶ名作喜劇。』~
発表当時(1590年代)は喜劇だったんだろうけれど、現在ではシャイロックの悲劇ですね。これほどユダヤ人を差別しているとは思っていなかったので、後味はよろしくない。まあ、シャイロックの裁判での叫びが唯一の救いではあるのだが。ユダヤの人々が本作をどのように評価しているのか気になって調べたら、やはり人権団体が学校教材や舞台演劇に使用することに反対する運動や裁判を起こしていましたね。現代の演劇や映画では、「悲劇」と扱っているようです。あと、当時の貞操観念が面白い。未婚の女性が、婚約者に「わたしは○○と寝ましたのよ」(嘘ではあるが)などと言う。こんなところが喜劇要素だったのかも。 |
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