皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格 ] ブレッシントン海岸の死 キャロラス・ディーン 「AUNT AURORA」Vol.5、ROM叢書 |
|||
---|---|---|---|
レオ・ブルース | 出版月: 不明 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2019/03/23 16:42 |
---|---|---|---|
(ネタバレなしです) 1959年発表のキャロラス・ディーンシリーズ第6作の本格派推理小説で、国内では「AUNT AURORA」Vol.5(1991年)に掲載されました。キャロラスのいとこで女優のフェイ・ディーンが海岸で首まで砂に埋められた死体を発見するところから始まります。被害者がどれだけの嫌われ者なのかがどんどん明らかになって容疑者が次々と増え、しかも嘘や隠し事を連発するので謎がどんどん深まるという展開は若干単調ではありますが充実しています。そしてアガサ・クリスティーの某有名作を連想させる仕掛けのアイデアも印象的です。ただこの仕掛けは成功させる難易度が非常に高く、どうやって成立させたかについてのキャロラスの説明が不十分なので好都合かつ安直なアイデアにしか感じられないのが惜しいです。 |