皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] かくも水深き不在 |
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竹本健治 | 出版月: 2012年07月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
新潮社 2012年07月 |
新潮社 2017年03月 |
No.1 | 7点 | メルカトル | 2017/04/22 22:30 |
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ホラーあり、サスペンスあり、誘拐ありの連作短編集です。
各短編ともいかにも竹本健治らしい作品と言えると思います。竹本自身はある古い作品を意識しているらしいですが、似て非なるものに仕上がっているようです。が、ある意味ではそれを超えているかもしれません。まさに竹本にしか書けないような奇妙な味わいの異色作です。 探偵役は名脇役の精神科医・天野不巳彦。 とにかく氏の本領を発揮しているのは間違いないと思いますよ。 【ネタバレ】 多くの方の予想通り、単なる短編集ではありません。衝撃的なラストを迎えますので、覚悟が必要ですよ。多くは語れません、本当にネタバレしてしまいますので。 読むのを迷っている人はすぐに読んだ方がいいと思います。特に竹本ファンは必読ですね。 |