海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ]
ランターン組織網
テッド・オールビュリー 出版月: 1985年05月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


東京創元社
1985年05月

No.1 5点 2022/03/17 20:21
原題 "The Lantern Network"。今だったら当然全部カタカナの邦題にするところでしょう。
大きく3部に分れた中、全体の半分ちょっとある第2部が、1944年フランスのレジスタンス運動を描いています。その前後が現在の出来事で、第1部でベイリー警視正がごく軽く質問をしただけで突然自殺してしまった男の秘密が、第2部とどう繋がってくるのかということなわけです。
その接点ですが、これは第2部の終り時点であまりに明らかで、実際ベイリーもごく簡単に自殺者の正体を推測してしまいます。作者もそういったところで意外性を出そうという気は全くないのでしょう。それはいいのですが、現在の最終的な決着に結びつく第2部の二つの点の真相が、どうも釈然としません。
なお、峰岸久の翻訳は、原文との相性の問題もあるのでしょうか、ほとんどまともな日本語になっていないところも見受けられました。


キーワードから探す
テッド・オールビュリー
1986年02月
オデッサ狩り
平均:7.00 / 書評数:1
1985年05月
ランターン組織網
平均:5.00 / 書評数:1
1980年05月
敵の選択
平均:6.00 / 書評数:1