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[ 法廷・リーガル ] 弁護士の血 |
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スティーヴ・キャヴァナー | 出版月: 2015年07月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 2015年07月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2016/02/10 18:16 |
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ニューヨークの弁護士エディー・フリンは、ある日、ロシアン・マフィアに脅迫され、組織のボスの裁判で不利な証言をする重要証人を、法廷内で爆殺するよう強要される。要求をのまなければ、マフィアに拉致された10歳の娘エミリーが殺害される-------。
”ダイ・ハード+ジョン・グリシャム”という謳い文句どおり、リーガル・サスペンスとアクション・スリラーが程よく融合した娯楽作品です。 主人公のフリンは、ある裁判が原因で酒に溺れ、妻にも見放された落ち目の弁護士ですが、スリと詐欺を生業にしてきた過去をもつという変わり種です。その経験を活かして、次から次へと襲ってくる窮地を切り抜けるテクニックが本書の最大の見どころで、まさに”ダイ・ハード”。ただ、凄腕の協力者の存在や、主人公に有利に働く偶然など、かなりご都合主義的な展開が気になるのも事実です。(それも、まさに”ダイ・ハード”的) また、法廷でのフリンが対峙する相手が、検察や裁判官というより、むしろ弁護する被告側のマフィアであるため、検察との法廷バトルは存在感が薄く、リーガル・サスペンスとして読むと物足りない感もありますね。 とはいえ、テンポのいい派手な展開の連続は読んでいる間は十分に楽しめましたが。 |