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ミステリの祭典

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o3345さんの登録情報
平均点:6.17点 書評数:6件

プロフィール| 書評

No.6 4点 ホワイトアウト
真保裕一
(2005/08/19 13:32登録)
まぁ、一言で言えば、主人公がスーパーマン過ぎて、しらけちゃったってとこでしょうか。
彼の背景をもっと書き込んでリアリティを持たせれば物語の厚みは出たと思うし、主人公が持つテロリストへの心情的な共感といった枝葉で感情移入も出来たと思うんですが。


No.5 8点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2005/08/19 13:17登録)
いやぁ、みごとに騙されました。
都筑道夫の七十五羽のカラスのオマージュとして、その形式を踏襲しながら、おみごとってラストでした。
多分、作者の文章が暗い吹雪の山荘の雰囲気と合致しない明るく読みやすいものなので、そこで損をしているような気はします。


No.4 2点 遭難者
折原一
(2005/08/19 13:07登録)
形式を思いついたのに2点。内容はひどいもんです。


No.3 6点 オロロ畑でつかまえて
荻原浩
(2005/08/19 13:02登録)
これをどうやったらミステリーといえるのかはとりあえず置いといて、好きな作品です。多分デビュー作なんで、痛い描写も多いんですが、楽しめます。


No.2 9点 盤上の敵
北村薫
(2005/08/19 12:46登録)
賛否が出るのは承知の上で、大好きな作品です。ミステリというより、寓話のような感じで読みました。
銃(=力)を手にして暴走するもの、幼いときから周りをその悪意でねじ伏せ善なるものを破壊してやまない”邪悪”、悪意によって傷つけられたものを愛し再生するもの、そしてその愛に応えてその人を信じ守ろうとする力。これらをたくみにつないで、どんでん返しをはさみながら、チェックメイトまでを書ききっています。最終場面も”苦い”という評もあるでしょうが、寓話(神話)とおもえばこれしかないともいえると思います。
個人的な不満としては、まだ邪悪さが足りないかな。


No.1 8点 水に眠る
北村薫
(2005/08/19 12:21登録)
ミステリではないですね。この作品集は”孤独”がテーマではないでしょうか。”水に眠る”のなかで、水の違いが判る相手が転勤した後で、その秘密を教えてもらい、自分でやってみる主人公。恋愛感情などを超えて(おそらく)同じ感性を持っている数少ない人が去った孤独が、主人公の肌を刺す水の感触と重なります。
個人的には”弟”が一番好きです。教養と自負、監督に対する鬱屈、仕事の為には卑屈にならざるを得ない立場、そして死んでいく弟への愛惜、それらがすべて老優の独白で示され、そしてそれらがすべて過ぎ去ったものとしてフェードアウトしていく・・これを孤独ととるか老残ととるかで、読後感はかなり違うと思いますが。

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