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ミステリの祭典

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884さんの登録情報
平均点:5.87点 書評数:104件

プロフィール| 書評

No.4 6点 古書店アゼリアの死体
若竹七海
(2003/12/22 11:45登録)
 最後は若竹に一般的などろどろ内幕エンドです。確信に近いと思われた人の推理が決着した後で、それぞれの自分だけが知っている真相をちょろっとずつ独白します。なかなか読後感がすごいです。
 古書店アゼリアについては作者の趣味なんでしょうか。正直ロマンス小説というのを読んだことがないので、なんとも言えないんですが。ハーレクインの親戚みたいなやつなら、表紙見るだけで遠慮しておきたいと思われます。


No.3 5点 夏と花火と私の死体
乙一
(2003/12/22 11:42登録)
「夏と花火と私の死体」
 いまいち。
 健の内面がさっぱりわかりません。弥生はわかりやすすぎるほどにわかりやすい性格付けですが。緑さんの内心は何カ所かで匂わせてますが、健はさっぱり。あと五月の一人称を何のために使ってるのかも、視点位置が移動してることも、なんででしょうね。解説の小野不由美はそこを褒めてましたけど、僕は居心地の悪さを感じただけでした。
「優子」
 いまいち。
 もう一回ラストでひっくり返すか、表と裏の真偽がわからなくなるとおもしろかったと思います。


No.2 7点 螺旋階段のアリス
加納朋子
(2003/12/22 11:36登録)
 おもしろいです。
 中年探偵と少女助手の擬制的な父娘関係。最後の話しに仁木の妻と安梨沙の父と従兄が出てくるだけで、ヒロインである安梨沙が出てこず、安梨沙の内面の掘りが妻を通じてになってしまい少し薄い気はしますが、気分のいいエンディングになってると思います。


No.1 7点 覆面作家は二人いる
北村薫
(2003/12/22 11:34登録)
おもしろかったです。
お嬢様の二つの人格は内気の現れ方が違うだけなんでしょうね。外のお嬢様が外向的なわけではないですから。

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