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ミステリの祭典

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バックブリーカーさんの登録情報
平均点:7.00点 書評数:6件

プロフィール| 書評

No.6 10点 名探偵のいけにえ 人民教会殺人事件
白井智之
(2026/03/21 22:27登録)
名探偵のはらわたは馴染めませんでしたが、こちらはかなり面白かったです。人間ドラマを限りなく削ぎ落とした先に待ち受けるのは、犯人を抉り取るような鋭い論理です。その論理に一切の揺らぎを見せなかった名探偵の存在が、ただ一度だけ、論理では決して説明できない悲哀をあらわにするというギャップがたまりません。多重推理のあの新しい試みは、初心者の頃に読んでいたらここまで感銘を受けることはなかったと思います。たった1人でよくこの迷宮のように入り組んだパズルを完成させたなと作者様には労いの気持ちでいっぱいです。とある雑誌で、2000年以降の本格ミステリーで第1位に選ばれていましたが、まあまあそれなりに妥当ではあると理解できました。しかしながら感銘ポイントが微に入り細を穿ちすぎている感じが否めません。


No.5 5点 名探偵のはらわた
白井智之
(2026/02/07 20:55登録)
実在の犯罪者の蘇生という設定にあまり没入できませんでした。どの短編もミステリーとしてはよくできてはいます。しかし、なんだか込み入りすぎているというか、手がかりが無数にありすぎて、読者が推理することはほぼ不可能でしょう。


No.4 7点 死と奇術師
トム・ミード
(2026/01/30 05:33登録)
密室の書斎でみたかった心理学者の死体。JDCの密室講義の引用から読者への挑戦や解決編が袋とじというところまでワクワク要素満載です。本格のフルコース料理にしては文量が短めなところも好ましいです。ただし途中までは満点だっただけに、密室自体に過度な期待だけは禁物です。


No.3 7点 空に浮かぶ密室
トム・ミード
(2026/01/10 22:54登録)
麻耶さんによると令和のクレイトン・ロースン。
このご時世にこんな馬鹿げた密室ミステリーを書くことに意味があると思います。強引な筋の運び方も黄金時代の再現と考えれば気にならないですし、複雑なパズルの解明に頼らずに、ストーリーでしっかり引き込んでくれるところが素晴らしいです。
このような作家が現れればまだまだ明るいですね。また翻訳してください。


No.2 6点 ハウスメイド2 死を招く秘密
フリーダ・マクファデン
(2026/01/06 21:37登録)
視点の切り替わり方は前作を踏襲しているので、色々察してしまいましたが今作も意外な展開にびっくりです。ミリーは読んでいて応援したくなるキャラクターで、今作も同じくらい楽しませてもらいました。日本の小説と同じくらいスラスラ読めてしまうのは翻訳の方がすごいのでしょう。


No.1 7点 ハウスメイド
フリーダ・マクファデン
(2026/01/02 17:44登録)
翻訳ミステリーの中では異例の読みやすさでした。登場人物の少なさと適度にサスペンスフルなお話も相まって、正月の暇を潰すのにピッタリの作品です。伏線が少なすぎるという弱点を差し引いても、終盤に畳み掛けるようなどんでん返しもあり、さすがベストセラーは伊達ではありません。

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