| kanamoriさんの登録情報 | |
|---|---|
| 平均点:5.88点 | 書評数:2430件 |
| No.750 | 4点 | ミステリークラブ 霞流一 |
|
(2010/07/16 23:00登録) 私立探偵・紅門福助シリーズの第2作。 タイトルの「クラブ」は倶楽部ではなくカニのこと。アンティーク・ショップが集まる街を舞台に、カニに纏わる都市伝説やコレクター商品の蘊蓄があふれていますが、肝心の事件に対する興味が湧かない。すべりぎみのギャグも痛かった。 |
||
| No.749 | 6点 | フォックスの死劇 霞流一 |
|
(2010/07/16 22:37登録) 私立探偵・紅門福助シリーズの笑撃本格ミステリ。 キツネ尽しに、密室殺人とダイイングメッセージ、空飛ぶ死体にミッシングリンクなど、本格ミステリのネタがテンコ盛りの上に、意外とロジカルな解決編。 関係者との会話に頻繁に挟まれる探偵の「ツッコミ」は爆笑とはいかず苦笑どまりですが。 |
||
| No.748 | 5点 | おなじ墓のムジナ 霞流一 |
|
(2010/07/16 22:25登録) 横溝正史賞佳作のデビュー作。 下町の商店街を舞台に、タヌキにまつわる不可解な事象に続く殺人事件をロジカルな推理できれいにまとめていますが、あまり笑えないギャグが全てを帳消しにしている感じ。 |
||
| No.747 | 5点 | 関税品はありませんか? F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 22:00登録) フレンチ警部(警視)ものの29作目で最後の作品。 倒叙形式で、ヨットを使った密輸犯罪を扱っていてクライム小説の趣が強い。途中から、物語が思わぬ方向に向かう展開はまずまずですが、円熟期の作品と比べて捜査に緊迫感がない印象は否めない。 |
||
| No.746 | 5点 | 二重の悲劇 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 21:51登録) これも作者お得意の倒叙型ミステリで、アリバイ崩しを扱っていますが、犯人の構築したアリバイトリックは(おそらく当時でも)陳腐なもので、40年代以降に書かれたクロフツ作品全般に言えますが、アイデアの枯渇が明白に覗えます。 フレンチ主任警部にも精彩がないように思います。 |
||
| No.745 | 6点 | サウサンプトンの殺人 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 21:24登録) 「クロイドン」に続き同じ年に書かれたフレンチ警部シリーズの第12作は、前作の個人的不満を改良した倒叙ミステリと言えます。 2部構成で前半に犯人側視点の犯行を描写し、後半はフレンチ視点の捜査小説になっています。ただ、犯行が「クロイドン」に比べて緻密な計画に基づくものとは言えないので、犯人対フレンチという面では面白味に欠ける印象です。 |
||
| No.744 | 6点 | クロイドン発12時30分 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 21:13登録) クロイドン発パリ行旅客機内の富豪の死で始まるフレンチ警部シリーズの第11作は、作者が初めて書いた倒叙型ミステリということで有名です。犯人のチャールズ視点で描かれる犯行と緻密なアリバイ工作は、当時としては新鮮だったでしょう。 個人的には、クライムミステリに過度に傾斜し、フレンチの捜査過程の描写が弱いのがちょっと不満です。 |
||
| No.743 | 4点 | 二つの密室 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 20:57登録) フレンチ警部シリーズの第8作。 家庭内の殺人ものという点で、地理的広がりがなく他作家の古典本格ミステリの趣でクロフツらしくない印象。 密室トリックは心理的なものと物理的なものですが、ともに陳腐でした。 |
||
| No.742 | 6点 | 英仏海峡の謎 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/16 20:47登録) フレンチ警部シリーズの第7作。 ドーヴァー海峡を漂うヨット内の2つの死体の謎は不可能興味もあり魅力的で、フレンチの捜査もファンであれば楽しめますが、アリバイ偽装の手段が(当時はともかく)現在では意外性を持たないのが残念。 |
||
| No.741 | 7点 | マギル卿最後の旅 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 21:44登録) フレンチ警部シリーズの第6作。 正統派のアリバイ崩しもので、中期の代表作でしょう。 北アイルランドの息子のもとに旅立った富豪の死体を巡っての、重層的なアリバイ崩しの捜査が読みどころ。マギル卿の生前の不可解な行動や謎の男の存在など、伏線やミスディレクションも過不足ない出来だと思います。 |
||
| No.740 | 5点 | フレンチ警部と紫色の鎌 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 21:34登録) フレンチ警部シリーズの第5作。 これもちょっと異色作の部類に入るかも知れません。映画の切符売りの女性を狙った連続事件がテーマで、フレンチが被害女性の依頼を受け、紫色の鎌のアザがある男を追うストーリー。 サスペンスに富みますが、好みの内容ではなかった。 |
||
| No.739 | 6点 | 海の秘密 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 21:11登録) フレンチ警部シリーズの第4作。 海岸で釣りをしていた親子が死体詰めの箱を発見する冒頭のシーンは、デビュー作の「樽」を連想させます。 死体の身元も殺害現場も不明の事件は、当初からフレンチが乗り出し、捜査過程が従来作品以上に緻密に描かれているので、非常に読み応えがありました。 |
||
| No.738 | 7点 | スターヴェルの悲劇 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 21:03登録) フレンチ警部シリーズの第3作。 ”アリバイ崩し”がクロフツの代名詞のように言われていますが、実際はそれが主要なテーマとなっている作品が多い訳ではなく、なかには本書のようなフーダニットの傑作もあります。 骨格は、スターヴェル屋敷の焼死事件を追求する捜査小説でありながら、知的パズラーとしても一級品だと思います。 |
||
| No.737 | 5点 | フレンチ警部とチェインの謎 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 20:49登録) フレンチ警部シリーズの第2作。 前半は、準主人公といえるチェイン氏を巡る冒険小説風の物語で、脅迫や誘拐のアクションや暗号表まで出てきて、まったくテイストが異なります。 フレンチ登場後もオーソドックスな捜査小説とはいかず、ちょっと好みを外していました。 |
||
| No.736 | 6点 | フレンチ警部最大の事件 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 20:36登録) 宝石商殺しと宝石詐欺事件を追って、フレンチ警部がヨーロッパの国々を駆けずり回るシリーズ第1作。 典型的なフレンチものの様相で、捜査があっちこっちに逸れてなかなか進展しないプロットですが、フレンチ夫人の編み棒片手のアドバイスがアクセントになっています。 犯人に罠を仕掛ける手法は好みではありませんが、最後に船上で追い詰めた真犯人の正体に、(読者以上に)フレンチが驚く構図はユニークでした。 |
||
| No.735 | 8点 | 樽 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 18:40登録) 初めて読んだリアリズム重視の捜査小説なので思い入れが強く、再読もしていないので客観的な評価は難しい。 少なくとも冗長感は全く感じなかったし、フランス、英国の捜査が二転三転する展開に惹きこまれた覚えがあります。基本的に、「曲がった蝶番」とか「僧正」のように、二人の重要容疑者のどちらが真実かというプロットがツボのような気がする。 |
||
| No.734 | 6点 | ポンスン事件 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 18:21登録) フレンチの登場しない初期4作の2作目。 ポンスン卿殺害の容疑者は早くから3名に絞られており、前作の「樽」などと比べると地理的広がりにも欠けるので、比較的地味な印象です。 タナー警部の捜査によって状況が二転三転する所が面白いのですが、捜査小説好きでないと退屈と感じるかもしれません。 |
||
| No.733 | 5点 | 製材所の秘密 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 18:04登録) フレンチが登場しない初期4作の3作目。 クロフツの作風として、英国冒険小説の影響を受けた様なものがいくつかあり、本書もその一つです。 ある青年が旅先で見かけた製材所の怪しげな事象から、危難に巻き込まれるというサスペンス重視のプロットで、捜査小説としてはあまり読みどころがなかった。クロフツの代表作と言われた時期もあったようですが、嗜好的にはハズレでした。 |
||
| No.732 | 7点 | フローテ公園の殺人 F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 17:47登録) フレンチが登場しない初期4作の中の4作目の作品。 南アフリカとスコットランドを結ぶ比較的スケールの大きい事件で、初期作では「樽」に劣らない佳作だと思います。 前半の南アフリカ編は、礫断死体の扱いに関してもたもたした展開がやや冗長ですが、英国に舞台を移してからのロス警部の捜査はスリリングで、終盤の展開もクロフツにしては珍しく?意外性を重視しているように思いました。 |
||
| No.731 | 5点 | 殺人者はへまをする F・W・クロフツ |
|
(2010/07/15 17:47登録) 倒叙ミステリ短編集。 ショート・ミステリに近い23作が収録されていて、比較的後期の作品のため、フレンチの職制は警視になっています。 犯人視点の犯行描写の後フレンチが解決する構成のものと、フレンチが犯行と解決を語る構成のものがありますが、いずれも犯人(真相)を特定した決め手は何か?という気付きをテーマにした推理ゲーム風で、まずまず楽しめました。 |
||