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ミステリの祭典

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死の枝

作家 松本清張
出版日1967年01月
平均点6.75点
書評数4人

No.4 4点 いいちこ
(2019/05/11 18:47登録)
例によっていずれの短編も、小さな瑕疵や偶然から事態を反転させ、真相を判明させるというプロットであるが、犯人の行動に合理性が感じられず、またはご都合主義的に感じられる等、どの作品からも違和感が拭えない。
この点で「黒い画集」はもちろん、「張込み」「影の車」にも遠く及んでおらず、この評価

No.3 5点 ALFA
(2017/03/09 10:56登録)
11編からなる短編集。ほとんどが20から30ページの超短尺なので、構成は長い前振りのあと急転直下の結末となる。
犯罪のパターンも多彩なので、準ショートショートのミステリ、サスペンスとして楽しめるが、出来は玉石混交。
フェイバリットは「入江の記憶」。一方「不法建築」は描きかけの絵を見るようで、ミステリとしてもサスペンスとしても成立していないと思うが?

No.2 8点 あびびび
(2016/11/29 15:48登録)
松本さんの有名作品は当然長編だが、短編集の方が好みだ。おそらく一番脂が乗っている時の作品で、どれもクオリティが高い。短編だが、どれもテレビの二時間ドラマに耐えうる内容の濃さで、しっかり楽しませてもらった。

「黒い画集」とも甲乙つけがたい名作集だと思う。

No.1 10点 斎藤警部
(2015/11/05 01:07登録)
数ある清張作品の中でもワン・アンド・オンリーの存在。極度にパンチ力を強化したショート・ショート群の様な味わい(各作そこまで短かないが)。”悪事や偽装はいったい何がきっかけで .. 相応の時を経て .. バレるのか”を当てる心積りで、異様に文学的な倒叙推理クイズ集として読む事も可能。清張にしては軽いタッチと言えるが、されど深い(まるで陰気な東野圭吾の様)!加速する追い詰められ感は半端で無く、スリル満点という言葉が最高に似合う。清張にしか書けない冷気も哀感も充満。最後まで首元を掴まれっ放し。堂々の満点作!絶版不可!!

交通事故死亡1名/偽狂人の犯罪/家紋/史疑/年下の男/古本/ペルシアの測天儀/不法建築/入江の記憶/不在宴会/土偶
(新潮文庫)

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