大絵画展 |
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作家 | 望月諒子 |
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出版日 | 2011年02月 |
平均点 | 5.67点 |
書評数 | 3人 |
No.3 | 6点 | 虫暮部 | |
(2023/02/17 13:38登録) 5分の4まではページを繰る手が止まらない面白さ、だったんだけど真相がなぁ。 共犯者の人数多過ぎでしょ。人海戦術で包囲網を敷けるなら、騙しは何でもアリじゃないか。こういうのは蟻が象を手玉に取るからこそいいのである。 五章。警官がフェイクなら、仕掛け人がプラン変更について言い争う場面があるのは変では。 |
No.2 | 7点 | 臣 | |
(2017/06/09 10:15登録) ゴッホの絵画をめぐる、和製コンゲーム物。 登場人物の多さによる読みにくさはある。主人公らしき人物が見つからない、いわゆる群像劇のスタイルなためか、登場人物への感情移入もない。 なのに、なぜかほどほどに魅力的なのだ。それに序盤から終盤まで、なかだるみもない。 とにかくよくまとめてある。いやまとまりがないというべきか。まとまりなく場面がよく変わるわりに、その場面ごとに引き込まれてしまった。 どんでん返しも〇だった。 難を言えば、ユーモアがほとんどないことか。とはいえ、ラストをほのぼのと締めているので、それはそれでOKかも。 それよりも、タイトルがまずい。もうちょっとマシなのにできなかったのか。 「ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードに捧ぐ」 コンゲーム物と承知しながら、しかも洋画好きなのに、巻頭のこの献辞の意味にまったく気づかなかった。 自分の鈍さに、プラス1点。 |
No.1 | 4点 | 蟷螂の斧 | |
(2015/10/11 15:29登録) 「BOOK」データベースより~『ロンドンのオークションでゴッホ作「医師ガシェの肖像」を日本人が競り落とした。落札価格は約百八十億円。時は流れ、日本のバブルが弾け、借金で追いつめられた男女にある依頼が持ちかけられる。それは倉庫に眠る「ガシェの肖像」を盗んで欲しいというものだった…。第14回日本ミステリー文学大賞新人賞に輝く、痛快にしてスリリングなコンゲーム小説の傑作。』~ 絵画ものは、どうしても贋作がらみとなり、既視感がぬぐえない。ストーリー展開(コンゲーム)も新鮮味は感じられなかった。 |