| 獏鸚(ばくおう) 名探偵帆村荘六の事件簿 帆村荘六シリーズ |
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| 作家 | 海野十三 |
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| 出版日 | 2015年07月 |
| 平均点 | 5.80点 |
| 書評数 | 5人 |
| No.5 | 6点 | 蟷螂の斧 | |
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(2026/08/09 10:19登録) ①麻雀殺人事件 5点 雀荘での殺人事件。ゲーム中に気分が悪くなる…指に傷(盲牌を利用。盲牌と言っても若い人には分からない?。昭和初期の作品で時代を感じる) ②省線電車の射撃手 4点 電車内での銃撃による連続殺人。車外からの発砲の可能性が大…証拠(凝り過ぎている。そこまでするかとの疑問符。動機は?) ③ネオン横丁殺人事件 5点 天井の節穴からの射殺。容疑者は牢屋に入っていた…ハウダニット(無理筋。乱歩氏のオマージュ?) ④振動魔 9点 浮気で妊娠させてしまった。さてどうしたものか?…二重三重の罠(単なるトリックだけではなかった。松本清張氏も本作からヒントを得たのかな?) ⑤爬虫館事件 7点 動物園園長が行方不明。切り刻んで、九匹の大蛇に飲み込ませたのか?…証拠(遺体は発見されなかったが) ⑥赤外線男 6点 赤外線装置を開発した理学士。目には見えない人物を発見した…暗闇での殺人(犯人をあぶり出す方法はgood。短篇にしては長目。まあ、伏線を回収させるためなので致し方ないか) ⑦点眼器殺人事件 4点 屋敷内での殺人事件。容疑者は二人だが一人は殺され…点眼器が落ちていた(バカミスっぽいW) ⑧俘囚 8点 浮気妻は、遺体の解剖ばかりしている研究医の夫を古井戸に突き落した…浮気相手の勤務先での密室殺人事件(乱歩氏へのオマージュよりライバル心か?。一番SFっぽい) ⑨人間灰 6点 ある工場で、雇人が3年間で6名も行方不明となっていた。それも強い西風が吹いた日に限って…液体空気(筋は面白くないが、発想は当時新鮮だった?) ⑩獏鸚 3点 暗号文は金庫を開ける番号に関係があるようだ…映画フィルムの盗難(暗号ものには興味ないので低評価。悪しからず) |
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| No.4 | 6点 | 虫暮部 | |
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(2026/02/13 17:09登録) 作者は科学畑の出だそうだけど、このトンデモっぽいネタはアリ? でも、まぁアリかな~と思わせてしまう妙な愛嬌があって魅力的。 てことで「振動魔」「爬虫館事件」「点眼器殺人事件」のトリックも捨てがたいが、小説全体で評価するなら他とは違う手法で書かれダークな色合いの「俘囚」が素晴らしい。 |
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| No.3 | 6点 | ボナンザ | |
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(2017/12/12 22:27登録) 海野の作品の中でも代表的なものを集めた短編集。超化学みたいなトリックもありますが、どれも楽しい。 |
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| No.2 | 5点 | E-BANKER | |
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(2017/02/08 21:13登録) 1928年『新青年』誌に「電気風呂の怪死事件」を発表しデビュー。以降、科学トリックを用いた作品を発表し、日本SFの先駆者と呼ばれる作家・・・海野十三。 本作は名探偵・帆村荘六が活躍するシリーズのうち、比較的初期のものを集めた作品集。 ①「麻雀殺人事件」=帆村荘六初登場の作品は、雀荘のなか、名探偵の目の前で起こった殺人事件という、いきなり難しいテーマ。正直、真相は腰砕け気味なのだが・・・ ②「省線電車の狙撃手」=省線(=山手線)内で連続して起こる銃殺事件。果たして真犯人は車内から狙撃したのか、車外から狙ったのか?という刺激的な設定。まぁ電車の窓が自由に開け閉めできた時代ならでは。図解入りで説明されているが、今ひとつピンとこない。時代の壁かな? ③「ネオン横丁殺人事件」=まさに科学トリック!って感じなのだが、あまりにもデフォルメされててよく理解できない・・・ ④「振動魔」=スゲエ・・・。こんなトリックが存在したなんて! これって科学なのだろうか? ⑤「爬虫館事件」=何だか「館」シリーズのようなタイトルだが、まるで関係なし。これは・・・科学というよりオカルトに近いのではないか? 仮面ライダーV3のライダーマンをちょっと思い出した(古いな!!) ⑥「赤外線男」=これはさらにスゴイ! が、しかし凄すぎてもはや状況がよく呑み込めない! ⑦「点眼機殺人事件」=この死因はスゲエな! これで本当に人は死ぬのだろうか? だったら、サラリーマンは気を付けよう(特にメタボの人)! ⑧「俘囚」=これもスゴイ・・・というか正直理解不能だった。でもコワイ! ⑨「人間灰」=う~ん。何なんでしょうね? ⑩「獏鸚」=表題作だけあって、もしかしたら一番まともなミステリーかもしれない。結構練られた暗号ミステリー。 以上10編。 本作や作者の歴史的価値は認めるが、読み進めるのが結構苦痛だった。 なんて言うのかなぁ・・・ 特段エログロっていうわけでもないし、骨格はちゃんとしたミステリーっぽい作品が多いんだけど、何か居心地が悪いというか、ムズムズするような感覚にさせられた。 時代背景もあるだろうし(昭和一桁だもんな)、やむを得ないんだろうけど、好みでないのは間違いない。 東京創元社から続編が出てるけど、読まないかな・・・ |
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| No.1 | 6点 | kanamori | |
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(2015/08/20 18:52登録) 戦前にSF、奇想、探偵小説を中心に作品を発表した海野十三の短編傑作選。ちくま文庫の海野十三集「三人の双生児」を底本に増補し2巻に分けた創元推理文庫版で、1巻目の本書は作者の創造した名探偵・帆村荘六もの10編が収録されています。 理科学の知識を駆使したミステリというのが帆村荘六シリーズの特徴で、それを密室トリックに活かした「ネオン横丁殺人事件」や、走る列車と弾道軌跡の問題の「省線電車の射撃手」などは、割とまともな使われ方をしているが、そのぶん物足りなさも感じます。やはり、奇想天外なバカトリックや、グロい内容の下記のような作品が印象に残りますねw 「爬虫館事件」は、失踪した動物園の園長の所在を巡る謎で、予想の斜め上を突く真相がグロい。悪魔的な犯罪計画を描いた「振動魔」もグロさでは負けていない。 「赤外線男」は、長編の『蝿男』を思わせる”名探偵VS見えない怪人”という構図のスリラーながら、伏線が効いた謎解きものとしても面白い作品。 初読の表題作「獏鸚」は、いわば”暗号ミステリ”ですが、凝りすぎていて解法にカタルシスを感じなかった。 総体的に収録作は人体(生体、死体を問わず)をアレコレする話が多いので、そういうのが苦手な人にはあまりお薦めできません。 |
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