アルジャーノンに花束を |
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作家 | ダニエル・キイス |
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出版日 | 1978年07月 |
平均点 | 6.71点 |
書評数 | 7人 |
No.7 | 7点 | 蟷螂の斧 | |
(2023/11/05 21:43登録) (再読)書庫整理していたら出てきました。SFとして登録されていたのですね。アリス、フェイの登場で、結構、男と女の物語だったりして・・・ラスト、及び題名の意味が不朽の名作と言われる所以か。 |
No.6 | 7点 | 虫暮部 | |
(2022/09/01 12:23登録) 読んでいる間ずっと、難波弘之と氷室京介とザ・コレクターズがイヤーワーム(同じ曲が頭の中でぐるぐる回ること)していた私。ミーハーな読者です。 どうも本作は無駄に知名度を得てしまったきらいがある。粗筋から結末からテーマのポイントから、本文を一行も読んでいないうちに目や耳に入ってしまう。 しかもこのテーマがナイーヴと言うか、一つ間違えるとかなり臭いものになりかねず取り扱い注意なのに、テーマは○○ですよと無神経に紹介されては、想定通りに読めるわけがない。 チャーリイが猜疑心と差別感情に囚われるあたりや、結末で逆流に抗うさまにはグッと来たが、先入観によるイメージを上回ってドカーンと揺さぶられる部分は限られていた。 傲慢を承知で書くと、これ、ファンがよってたかって魔法を解体してしまったように見える。 まっさらな状態で読みたかったとつくづく思う。 |
No.5 | 5点 | ぷちレコード | |
(2021/05/26 22:36登録) 物語の初めは、ひらがなばかりで、誤字の多く読み難かった文章が、だんだん漢字が増え、句読点も使いこなし、難しい言葉が増えていく。こうして文章が少しずつ変化していくことでチャーリーの知能が高まっていくのが伝わってきます。 気付かないでいること、知らないでいることの方が幸せなのか、それとも辛い現実に直面したとしても真実を知ることが幸せなのか、どっちがいいのか考えさせられます。 |
No.4 | 9点 | りゅうぐうのつかい | |
(2016/09/27 17:41登録) (ミステリーではないので、書評も採点も小説としてのものです。) 知的障害者のチャーリイが脳手術を受けて、人並み以上の知能を身につけるSF小説。 それに伴って起こる様々な出来事、主人公の気持ちの移り変わり、周りの人間がチャーリイを見る目の変化などが巧く描かれていて、引き込まれる内容であり、色々と考えさせられた。 果たして、チャーリイは、人並み以上の知能を身につけることで幸福になったのだろうか。賢くなったチャーリイが気づいたことは、周りの人間が以前の自分に対して持っていた底意地の悪さや、手術を担当した医師たちの愚鈍さや身勝手さだ。さらに、チャーリイ自身が、以前持っていた素朴な良さを失っていき、そのことを教師であり、愛するアリスから指摘される。 チャーリイが勤めているパン屋の店員たちは、チャーリイを小馬鹿にしていたが、チャーリイの変貌ぶりに戸惑い、気味悪がる。人は能力で相手を判断して、上下関係を決め、自分より下位の者がいることで安心する。それが逆転するのは嫌なものだし、認めたくないのだ。 しかし、能力がある人の方が本当に価値があるのだろうか。 知的障害者のチャーリイに脳手術を受けさせ、人並みの知能を持たせようとする試み自体に、知的障害者は駄目な人間、社会にとってマイナス、という社会の認識があることが見て取れる。 この作品を読んで、人並み以上の知能を持つチャーリイよりも、知的障害者のチャーリイの方がより好ましく感じた。 冒頭の「日本語文庫への序文」の中で、作者は、共感する心が大事で、それがより住みよい世界を築く一助になると書いている。 最後まで読むと、胸に熱いものが込み上げてくる感動作品。 |
No.3 | 6点 | 白い風 | |
(2015/06/25 20:29登録) ドラマがされるのを機会に手に取りました。 随分昔の作品で古典的な作品ですね。 文章的にはひらがなばかりの記述もあり読みにくい所もあったけどね。 SF小説だけど、精神の移り変わりが楽しめました。 同じ作家の「24人のビリー・ミリガン」も近い内手にしたいですね。 |
No.2 | 5点 | メルカトル | |
(2015/04/28 21:52登録) 期待していたほどではなかった。全編手記による一人称で構成されているが、これにより、個人的にはあまり感動できなかったという残念な結果に終わってしまった。 現在ドラマが放映されているが、以前にもユースケ・サンタマリア主演でドラマ化されている。その際、ユースケの好演も相まって大変面白かったため、当然原作も落涙必至の感動の物語と信じていたが、意外にもストーリーの起伏に乏しく、ドラマティックな展開とは言い難い、チャーリィの内面を生真面目に描いた固い印象の小説であった。 SFとは言っても、小難しい専門知識などは皆無で、その意味では読みやすく、万人向きなのだと思う。唯一最後の二行はやや心動かされるものがあった。 世界に名を轟かせる名作に、この程度の書評しかできない、また5点という低評価を与えてしまう私は、ミステリ以外の小説に対しての審美眼を全く持っていないと言わざるを得ないだろう。 |
No.1 | 8点 | mini | |
(2015/04/10 09:56登録) けいかほうこく きょうのよるあるじゃーのんにはなたばやるよ せんせいがいう、んだぶんに、はくとう、てんていうのがある、んだ。ってそれい、れないとよみに、くいんだって こんやあるじゃ、-のんほうそ、うするんだ。って せんせいにいわれた、くとうてん、は、どこでもいれりゃいいん、じゃないんだって ちゃんと、くぎりの、ばしょ、に、いれるんだって 先生がいうには、感じ、というのを、つかうと、読みいいん、だって。 感じじゃなくて漢字ってかくんだって、読むとおなじなのに、ややこしいなぁ。 今夜、てーびーえすけいで、あるじゃーのん、の、放送があるんだって。 ねずみのあるじゃーのんは、先生のけんきゅうしつでは友達なんだ、あいつ頭がいいんだ 先生が言うには、カタカナというのも使うほうがいいみたい。 今夜、ティービーエスでアルジャーノンに花束を、の放送が始まるよ。 しゅやくは山ピー カタカナの中にはアルファベットというのを使う方がいいばあいもあるんだって。 今夜TBSけいれつのきんようドラマで「アルジャーノンに花束を」が始まるよ 主役はジャニーズ系元NEWSの山Pこと山下智久くん、きゃくほんのやくは野島さん。 脚本って役の名前じゃないんだって、「家なき子」や「101回目のプロポーズ」の野島伸司さん。 今回はTBSだけど、前にフジテレビ系でもドラマ化された事があったみたい。 原作はダニエル・キイスって人、来月には早川書房という出版社から「24人のビリー・ミリガン」の新版も出るんだって。 「アルジャーノン」はジャンルで言ったら一応SFなんだけど、宇宙人も出てこないし、ミステリーとしても読めるみたいだよ。 SFだと思ってこれまで敬遠してた人も、読んだら感動するよ。 これて、いかにもドラマ化したくなるような、はなしだよね。 先生に頭がつかれたら、休んでいいっていわれた、ぶんしょうかくのしんどい ドラマのしゅつえんしゃやスタッフも、さつえいおわったら、はなたばもらえるのかな どらまにでた、ねずみのあるじゃーのんにも、はなたばあげて、ください… |