| 緑衣の女 エーレンデュル捜査官  | 
  
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| 作家 | アーナルデュル・インドリダソン | 
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| 出版日 | 2013年07月 | 
| 平均点 | 5.25点 | 
| 書評数 | 4人 | 
| No.4 | 6点 | 雨兎耳須 | |
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      (2025/05/27 19:39登録) あらすじを読んでも分かる通り、本格要素は0です。 過去の家庭内暴力の恐ろしさを克明に描きながらも、暴力的な父親は単一的な存在ではない事を示していたのもよかったと思います。 ただ、現代の捜査パートが北欧ミステリあるあるというか、退屈な上に話もそこまで進まないので、現代の方は軽く読むのがいいと思いました。  | 
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| No.3 | 5点 | 八二一 | |
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      (2023/03/15 20:33登録) 犯罪捜査官エーレンデュルものの第二作。白骨死体の謎を追いながら、ある家族の凄まじい暴力の歴史と、捜査官の娘の問題が語られていく。 やるせなく悲しく辛い物語であるが、それでも最後に救いや温かさを覚えるのは、人間性に信頼を置く作者の懐の深さだ。  | 
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| No.2 | 5点 | 猫サーカス | |
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      (2019/10/16 19:58登録) 「湿地」に続きアイスランドの警察官エーレンデュルが主人公。建設現場で古い人骨が発見され、エーレンデュルたちは捜査を開始する。かたや妊娠中だったエーレンデュルの娘は胎盤剥離による大量出血で入院し、意識が戻らない。エーレンデュルと家族の絶望的にすさんだ関係が語られていく。さらに挿入される、ある一家のすさまじいドメスティックバイオレンス物語は暗く重苦しい。しかし事件の謎が解けたとき、誰もが悲哀とともに一筋の希望を味わうことが出来るでしょう。  | 
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| No.1 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
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      (2014/06/30 20:26登録) 裏表紙より~『住宅建設地で発見された、人間の肋骨の一部。事件にしろ、事故にしろ、どう見ても最近埋められたものではない。現場近くにはかつてサマーハウスがあり、付近にはイギリス軍やアメリカ軍のバラックもあったらしい。住民の証言の端々に現れる緑の服の女。数十年のあいだ封印されていた哀しい事件が、捜査官エーレンデュルの手で明らかになる。CWAゴールドダガー賞/ガラスの鍵賞同時受賞。究極の北欧ミステリ。』~ 家庭内暴力を扱った社会派ミステリーといえるのかも・・・。救いのないような家族の描写と捜査が交互に語られます。発見された骨が誰なのかという謎はあるのですが、読者に推理させるという形はとっていません。捜査の状況が淡々と語られてゆくので、推理好きの方には不向きな作品かもしれません。  | 
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