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ミステリの祭典

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珈琲店タレーランの事件簿3
喫茶店タレーランの事件簿シリーズ

作家 岡崎琢磨
出版日2014年03月
平均点5.60点
書評数5人

No.5 6点 まさむね
(2018/04/07 22:56登録)
 関西バリスタ大会中に起きた異物混入事件に、出場者の一人でもある美星が挑む。2年前の同大会でもトラブルが起きていたらしい…。
 個人的には、2年前のトラブルの真相も含めて、それなりに捻りが効いているし、ロジカルでもあると思うのですが、突っ込みたくなる点も多々ありましたねぇ。現実味もないですしねぇ。こんな悪意渦巻く大会ってのもねぇ。

No.4 6点 虫暮部
(2014/10/01 11:07登録)
良く出来ていると思う。敢て言うなら、舞台となる“大会”のようなものって、こんな悪意が飛び交うようなところ? という違和感があった。もっと同好の士が集う場の連帯感みたいなものがさぁ……でも賞金が50万円なら裏切りもするか……勿論、物語の進行の都合上、ということだろうけど。

No.3 4点 ボンボン
(2014/08/24 00:19登録)
「ふつう」だった。物語性が薄くなり、トリックの説明ばかりで平坦すぎるか。このシリーズは、嫌いではなかったので、ちょっと残念。
話のベースになっているバリスタの大会の運営が現実的にはあり得ないゆるさで、出場者にも社会性がなく、作品全体が稚拙な感じになってしまっている。
と、ここまで書いて悲しくなってきた。せっかく人気があるんだから、もっとキャラクターを大事にして、頑張っていただきたい。

No.2 6点 アイス・コーヒー
(2014/06/21 18:05登録)
シリーズ第三作にして初の長編。珈琲店タレーランの切間美星がバリスタの大会に参加し、そこで起こった事件に巻き込まれていく。結局美星とアオヤマの関係には進展がなかったような…。

そもそも日常の謎をテーマにしたシリーズで、長編にするにはネタが不足気味だと思った。本格ミステリ的趣向はあり、ロジカルな推理も比較的よく出来ているとは思ったのだが少し展開が退屈。
一方、不可能を可能にしていくトリックはスタンダードだがよく出来ている。特に食紅のアレは(色々と)衝撃的。
安定の面白さはあるが、もう一歩インパクトが欲しい。同系統の他の作品とは違った「何か」があれば、と思う。ストーリーの発展も含め、次回作に期待。

No.1 6点 makomako
(2014/04/13 11:17登録)
 このシリーズ初めての長編なのでちょっと期待して読んだのだが、まあこんなもんでしょう。こういった話では主人公の魅力が大きいのだが、切間美星なるチビのバリスタはやたら気が強く私としてはもう一つ。大体このシリーズは「ビブリア古書堂」が売れたのに乗じて発売された?ような気もするのだが、主人公の栞子さんと比べてだいぶ劣る。まあ好き好きだけどね。
 本格物として伏線も張ってあり犯行手段もあまり無理がないのだが、私のように作者に大体は騙されて翻弄されているのが好きなものにとっては犯人は割と簡単にわかってしまってやや興ざめ。
 話がバリスタコンクールで次々に起こる奇怪な事件。こんな事件が起きればすぐ中止になるはずなのになぜか続行される。うーん現実性がないんだなあ。
 でも作者がしっかり本格物を書こうとしている姿勢はすばらしい。
 次作を期待しています。

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