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ミステリの祭典

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猫柳十一弦の失敗
探偵助手五箇条

作家 北山猛邦
出版日2013年01月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 5点 mozart
(2016/01/08 20:58登録)
行書体(?)で書かれた出だしの「稲木村縁起」と「龍姫拷問三景屏風」から、よっぽどおどろおどろしい話になるのかと身構えて読み始めたのですが、結構ライトな内容でちょっと肩すかしを食らった感じでした。ただ、十一弦とクンクンの雰囲気や、この作者らしい「力技」の仕掛けもあったりして、そこそこ楽しめました。

No.3 5点 蟷螂の斧
(2014/03/15 18:44登録)
裏表紙より~『成人するまでに嫁がねば一族を追放する―山に閉ざされた村にある名家・後鑑家のお嬢様に脅迫状が届いた。差出人は戦国時代の姫!?彼女の20歳の誕生日が迫る中、相談を受けた探偵助手学部の君橋と月々が超サプライズな方法で完全解決…したはずなのに、村に残る伝説を調べていた彼らのゼミ教官である女探偵・猫柳十一弦は惨劇が起きると推理。事件を止めるべく村へと急いだ。』                           金田一の逆バージョンで、シリーズ1作目は新鮮な感じを受けましたが、2作目となると、どうなのかな?といった印象です。ライト風なので、おどろおどろしさはありません。猫柳十一弦の恋心の方が前面に出ているように感じました。1作目のように、もう少し控えめにした方が好みだったのですが・・・。

No.2 6点 まさむね
(2013/07/28 12:20登録)
 猫柳十一弦シリーズ第2弾。
 個人的には前作の記憶が多少あやふやになっているのですが,前作以上に(良くも悪くも)サクサク読めちゃった気がするなぁ。
 言い伝えの残る山村…4姉妹…等々,いかにもな設定を講じながらの,軽快な内容&展開。この点の評価は分かれそうですが,作者らしいトリックも挟みこまれていたし,個人的には悪い印象ではなかったですね。
 ちなみに,クンクンと教授の関係ってこんな感じなのでしたっけ?

No.1 7点 虫暮部
(2013/07/09 20:48登録)
 事件を未然に防ぐための名推理、というのは面白いアプローチだし、それに全て成功するというのも或る意味“意外な結末”だったりする。
 語り手のクンクンがあまりに無色透明というか、これといったキャラクター性が感じられないのは“探偵助手”という設定ゆえかもしれないが、そこが少し物足りないなあ。

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