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ミステリの祭典

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妖鳥

作家 山田正紀
出版日1997年04月
平均点6.25点
書評数4人

No.4 7点 ボナンザ
(2023/03/06 21:56登録)
徳間文庫の応援のつもりで読んでみたがこれは掘り出し物。後半のやり過ぎにも思えるラッシュが心地よい。
ただ、書かれているような不気味さや恐怖感はそれほど感じられず。

No.3 7点 nukkam
(2020/05/28 21:24登録)
(ネタバレなしです) 1997年発表の本格派推理小説で、幻冬舎文庫版で700ページ近い大作です。病院を舞台にして様々な謎が渦巻きます。小島正樹は謎とトリックをぎゅうぎゅう詰め込んだ本格派作品が敬愛を込めて「やり過ぎ」と評価されてますが本書だって負けてません。死を待つばかりの重体患者が密室状態の部屋で殺されたり、素性のわからない看護婦が徘徊したり、火の気のない部屋で焼死事件が起きたり、見えない部屋はどこにあるのか、落下した場所から大きく離れた地点で発見された墜落死体など実に盛り沢山です。人間関係が後半にならないと整理されないとか、動機が完全に後出しで読者が推理しようがないとかの問題点もありますけど、大胆などんでん返しの謎解きと膨大な伏線が合理的に結びつく真相は一読の価値が大いにあると思います。

No.2 5点 メルカトル
(2017/08/27 22:15登録)
妖鳥=ハルピュイアとは頭部から胸にかけてが女性で、下半身及び翼はハゲタカという、ギリシャ神話に登場する伝説の生物です。
雰囲気としては一歩間違えば『姑獲鳥の夏』に近いですが、勿論作品の出来としては遠く及びませんね。ただ、読んでいて酩酊感を味わえることは確かです。かなりの大作ですが、山田正紀らしく輪郭がぼやけた感じは否めません。舞台は聖バード病院で、アルバイトで勤務する医師、篠塚の視点から始まり、以降刈谷刑事と記憶を失いどこかに閉じ込められた「わたし」の二つの視点で物語は進行します。
ミステリ的には冒頭の、外側から目張りされた無菌室で意識不明の患者が絞殺されていたという謎にプラスして、何故死期が近い患者が殺されたのかという謎のハウダニット、ホワイダニットが提示されます。さらには篠塚が何者かに襲われ窓から落下しますが、なぜか落下する地点が数十メートル移動していたという謎が。捻りはないですが、それなりに納得のいく真相でなるほどとなります。
それにしても、牛乳を水で薄めてどんな味がするのでしょうか。「わたし」の精神状態がかなり危ないです。

No.1 6点 やん
(2004/05/30 22:54登録)
うーん。女の閉じ込められてる部屋の状況がよくわからん

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