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ミステリの祭典

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女ともだち

作家 真梨幸子
出版日2006年06月
平均点5.67点
書評数3人

No.3 5点 レッドキング
(2024/01/25 23:07登録)
桐野夏生「グロテスク」同様、これも「東電OL殺人事件」を元ネタにしている。映画「昼顔」「ミスターグッドバーを探して」はじめ、「堅気にして娼婦」パターンは、男の下世話好奇心のみならず、女のアイデンティティー深層にも刺さるのか。「グロテスク」以上に、元ネタ以外のキャラ立て役回りに重点が置かれ、ミステリらしく仕上がっている・・そもそも、元ネタや「グロテスク」は事件解決してないし・・にしても、胎児死体の蒐集埋葬って・・(*_*;

No.2 6点 パンやん
(2016/04/17 07:12登録)
「フジコ」に比べるとイヤミス度も、ドロドロ度も少し及ばず、女が抱える妙な生き物感覚が不気味でさすがに読ませるが、ミステリーとしてのカタルシスは薄い。というか、真梨作品の世界観を楽しむもので、他の女流作家には無い感覚に惹き付けられ、虜になるのであった。

No.1 6点 シーマスター
(2012/07/24 22:50登録)
「殺人鬼フジコ」同様なかなかのグロさと「カラいけど止められない」明太子のようなリーダビリティを兼ね備えた「ミステリー」
ただねぇ、思わせぶりに盛り上げて、途方もない意外性を匂わせて・・・・連れて行かれるところは・・・好みが分かれるとしか言いようがない。
それでも一見「んなんアリかよ」と思える真相も、入念に伏線は張られているから「何でもアリ」作品ではないと思う。もちろん「女って怖いね~」とか言って片付けられる話でもない。

この手の女性作家(どの手だ?)の作品の例に漏れずさまざまな薀蓄が語られるが、ムーミンキャラクターのスナフキンとミイが異父姉弟だったというのには驚いた。スナフキンがミイの弟だったとはね。

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