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ミステリの祭典

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フレンチ油田を掘りあてる
フレンチシリーズ

作家 F・W・クロフツ
出版日1960年01月
平均点4.50点
書評数4人

No.4 4点 レッドキング
(2024/05/01 20:43登録)
クロフツ第三十三作。ん?油田を掘りあて?、フレンチ、警視辞めてゴールドラッシュ山師にでも転身?・ではなく、油田をめぐる一族の殺人事件の「真相当て=油田掘り当て」だった。ナイスネーミングタイトルね。ラスボス操り真相なかなか面白く、毒殺~放火あたりの倒叙サスペンス具合もよく・・列車ネタは相変わらず、しょぼいトリックも相変わらずだけどね。
クロフツもあと一作で終わりかぁ。何か一抹の寂しさが・・もう読み返すこともないだろしなぁ(クロフツだし(^^))

No.3 5点 nukkam
(2016/08/02 06:19登録)
(ネタバレなしです) クロフツ晩年の1951年に発表されたフレンチシリーズ第28作(警視としては2作目)となる本格派推理小説です。前半はフレンチが5つの証拠をもとに容疑者を絞り込みますがそれほど強力な説得力があるわけではなくやや手詰まり感を覚えます。ここで第二の事件が起きますがこちらは倒叙スタイルで描かれているのが珍しい構成です。この事件はあまりにあっさりと解決されるのでちょっと拍子抜けですがこれによって第一の事件も解決に向かって進展していくのが上手いプロット展開だと思います。ただ空さんのご講評でも紹介されているように、このミステリーらしからぬタイトル(英語原題は「French Strikes Oil」)は「看板に偽りあり」という気もしますが。

No.2 3点 斎藤警部
(2015/05/20 16:12登録)
うぅ~~ん、この本はちょっとね。 前半くらいはそれなりに読めたけど、目を引く謎解きも意外な犯人も何も無かった。アリバイも蚊帳の外。。 何より物語が琴線に触れませんでした。

No.1 6点
(2012/05/26 19:34登録)
実際には油田を掘りあてるのはフレンチではありません。
フレンチが警視になってからの小説は、本作しか読んだことがないのですが、昇進しても彼の捜査方法には何の変化もありません。まあ今回は、上司から地位にふさわしくない仕事かもしれないが、と言われているのですが。一見列車事故と思えた事件にフレンチは疑念を抱き、死体解剖で彼の推測は確かめられます。
途中でホームズもの『プライオリ・スクール』を出してきていますが、ドイル作品を犯行の参考にした経緯と最終的な解決との間に、少々矛盾が生じているように思われます。
たぶん約30年ぶりの再読であるにしても、さっぱり記憶に残っていなかった作品ですが、決してつまらないわけではありません。半分を過ぎてから倒叙ものの要素を取り入れるという展開の工夫もあり、特に目新しいトリックは使われていませんが、なかなか楽しめました。

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