home

ミステリの祭典

login
水の柩

作家 道尾秀介
出版日2011年10月
平均点5.75点
書評数4人

No.4 6点 mediocrity
(2019/07/23 06:03登録)
1章の(1)から10人ほど登場人物があり、しかも読み進んでないうちは間柄が非常にわかりにくい。ということでメモを取りながら、再度最初から読み始める。主人公の友達の智樹君の姓は堀内か、メモメモ。読み進めると堀内は智樹じゃなくて主人公?え、主人公の姓は吉川じゃなかったっけ。なになに、堀内は主人公のあだ名だって。入学写真が堀内孝雄に似てたから。て、ややこしい物をさらにややこしくするなよ・・・
まあ何が言いたかったかというと、登場人物リスト付けてください。

さてストーリーだが、どこでミステリーに転じるのかと思って楽しみにしていたが、結局そのまま終わってしまった。よく見ると、長編推理小説なんて一言も書いてないし、裏表紙のあらすじにもミステリの文字がない。ミステリを読んでたつもりだったのでなんだか未消化な感じはしますが、読後感は良いです。青春ミステリというより普通の青春小説ですね。ということで、点数は自分の平均あたりで適当に付けときます。

No.3 6点 斎藤警部
(2017/08/31 12:27登録)
いつやるんだ!? いつなんだ?! 本当にやったのか! 叙述トリックか(笑)!? って気になるんですよ「あの事」が!! いやァ引き込まれますよねえ。。それであの、めくるめく混乱を抱いた、輝いて尺たっぷりのフィナーレね、心に残ります。 まあ、ミステリの手法を借りた普通小説って体ではありますが、、だけどその割には、イジメの件にしても過去の或る事件にしても或る家庭の暗さにしてもその描写にはミステリ的な「割り切ったアッサリ感」というか記号っぽさが目に付く、っつうか「うわぁ酷い、ここまで酷いともはや文学的!!」と胸を突かれる様な感動に至らず、中途半端ながらやっぱミステリ範疇なのかなあ、、かと言ってイヤミス的に嫌ャ~~ァな波動が押し寄せるのでもない。ついでに言やァ主人公父親の苦悩なんかも、もっともっと掘り下げられるのに。。 なーんてね、でも面白く、(特にフィナーレは)爽やかに読みましたよ。やっぱり「あの二人」のあのハイライトシーンが素晴らしいね。

No.2 5点 ayulifeman
(2012/03/30 02:08登録)
いじめとか田舎とか自殺とかの話なのでこの作者にかかればもっと陰湿で暗い雰囲気を醸し出してもいいように思いますがそんな風でもなく淡々とお話が進んでいきます。
最終章では「え、どういうこと?」と思わせてもらえたしまあ楽しめた。
でもたぶん記憶に残らないかも。

No.1 6点 まさむね
(2012/01/08 16:00登録)
 自分が「普通」で退屈なことを嘆く少年は,イジメを受け「普通」を欲する少女や長年の秘密を抱える家族のために何ができるのか?

 道尾ファンとしては,どうしても作者の「騙しの技巧」に期待してしまいます。本作品は,騙しの要素が皆無とは言えませんが,決してそれがメインではなく,限りなく文学作品寄り。よって,ミステリ的側面のみを期待している方にとっては肩透しでしょう。
 私も「道尾ミステリ」に期待して本作品を手に取ったわけです(事前調査なしで読みましたので…)。で,その結果文学寄りだったと。しかし,なかなか沁みる読後感でして,がっかりはしませんでしたね。情景描写なども美しいですし,作者の奥深さは感じました。道尾ミステリの楽しみは,次回作以降に取って置きましょう。

4レコード表示中です 書評